■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[十二支(続)]■■■
十二支は検討してきたが📖十二支 📖十二支文字考@2014年、「說文解字」での扱いがはっきりしている訳ではない。文字秩序論としては、字体系譜として解釈する必要があるが、その手の説明を耳にしたことがないからだ。

<これ以外の部首文字は系譜化されていますが、12文字はそれとは別個なので例外として付録的に末尾に付けました。>とは一切記載されていない以上、どの様に位置付けられているか示す必要があろう。

実際、この十二支の箇所には、12文字以外の部首文字が収載されており、この手の例外文字群を最後に追記した表記方法では無い訳だし。

とにもかくにも、渡来の先進的天文暦法たる12進法は中華帝国の社会風土と適合性が悪いことこの上ない。2進法の八卦と同居させるなど至難なことこの上無し。それでも、12=3x4なので四方はなんとかはなるものの肌合いの悪さはすぐわかる。結局のところ、究極の60で10進法と合致するので理屈を捏ね繰り回して強制的に同居を図ったのが実情だろう。(そこらの経緯は焚書化された筈。こうした仕事こそが学者官僚の腕の見せ所。その遂行能力を欠けば即刻お払い箱。朝廷内官僚間の角逐は宗族存続も危ぶまれるほどの権謀術数の世界だから命がけである。)・・・

【十二支】子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
【生 肖】鼠牛虎兎龍蛇馬羊猿鶏狗豕  雉
【八 卦】  坤  震 乾兌 巽艮坎  離
     ┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
【十二支】亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌
【四 方】 北  東  南  西
【十 干】 壬  甲  丙  庚    戊
      癸  乙  丁  辛    己

乾爲馬 坤爲牛 震爲龍 巽爲鷄 坎爲豕 離爲雉 艮爲狗 兌爲羊[「易經」説卦傳]
≪乙≫:上出 dry …[卦111]
≪儿≫:說 exchange …[卦110]
≪隹≫:黃倉庚 鳴則蠶生 go away …[卦101]
≪雨≫:劈歴 振物者 quake …[卦100]
≪丌≫:具 mild …[卦011]
≪土≫:陷 pit …[卦010]
≪匕≫:很 tough …[卦001]
≪土≫:地 feminine …[卦;000]
「說文解字」も学者官僚の著作ではあるものの、上記の如く無様な態を見せるヘマはしていない。十二支は系図のオマケではなく、字体系図内に組み込まれているのだから驚きの手腕。しかも、系図最終部首文字"亥"は、字体的に、頭の"一"へと戻ると記載しているのだから、秀逸至極。小篆創成官僚の思考レベルはこの高みにあると語っていることになろう。(漢字は官僚が創成した作品であるとの見方であることに注意すべき。)
 │
⑨申[#536]🅱㊎🆂
 │
⑩酉[#537]/丣/𫝁🅱㊎🆂[古文]
 ├─┐
 │  ⮞酋[#538]
 ├─(八[#16])
⑪戌[#539]🅱㊎🆂
 │
⑫亥[#540]🅱㊎🆂(…一人男 一人女)
 │
 🔝
⓪(一[#1])(✳…宇宙創成)

もちろん、十進法序数詞"十干"との繋がりも考えてみれば当たり前。(但し、十干は単なる順番にすぎないが、十二支は天文暦法なので、本質的には全く異なる序数概念。)
 │
❿癸[#524]🅱㊎🆂
 │⓫
十二進法序数詞
①子[#525]🅱㊎🆂 →【孨[#527]
 │└──────([欠手][#526] [到子]𠫓[#528])
②丑[#529]🅱㊎🆂
 │
③寅[#530]🅱㊎🆂

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