■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[甲]■■■ ┌📖十干 │[#513]1st甲/𠇚/𡴌 │🅱㊎ │ 🔎亀甲 │ 🕮坼けている亀甲 │ 🤔魚鱗@「爾雅」 └ ☯甲骨卜占の亀甲 部首所属収載無し 合字 ≪口≫呷:吸呷 ≪𠂇≫卑/卑㊎ ≪鳥≫鴨:鶩 俗謂之鴨 ≪木≫柙/(㘡):檻 以藏虎兕 ≪穴≫䆘:入衇剌穴謂之䆘 ≪日≫早/𣅼㊎ ≪犬≫狎:犬可習 ≪戈≫𢦦:兵 ≪匚≫匣:匱 ≪門≫閘:開閉門 n.a. 胛(…肩甲骨)岬 押 ナ(…鎧冑兜) 魻鰈(…美麗な重なる鱗) 笚(…粽包[熊笹葉]) 用例 珧:蜃甲 所以飾物 㕚:手足甲 髆:肩甲 鼓:郭 春分之音 萬物郭皮甲而出 故謂之鼓 嵞:會稽山 民以辛壬癸甲之日嫁娶 𩹾:魚 似鼈 無甲 有尾 無足 口在腹下 鱗:魚甲 鼈:甲蟲 龜:舊 外骨内肉者[它 龜頭與它頭同 ・・・ 象足甲尾之形] 䶲:龜甲邊 鎧:甲 ・・・「說文解字」の記述は学問的に優れていることがわかる。"小篆創成官僚は字体系譜による文字体系化を成し遂げた。"と看破したことを指すのだが、要するに、全540部首文字を並べることで、文字秩序を示すことに成功したと見ている訳で、まさに金字塔として扱うべき成果と言えよう。しかし、現代の学問は概ねミクロの考証学的徹底分析で留めており、系譜図の論理展開(文字使用忌避風土とは対照的な姿勢)を解明することを避け続けているのが実情。まことに残念な限り。 尤も、文字統制という観点では、こうした学問姿勢は政治的には極めて価値が高いのは間違いないが。 さて、<死─人─鬼─厶>を例にとって、その系譜記載方法を眺めてみた訳だが📖厶(続)、その手の順列と十干は全く異なる。 言うまでも無く、互いにいかにも無縁そうな文字が10連続しているからだ。そのため、形而上学的な発想からか、強引に宗教的観念や政治的思想に基づいて無理矢理に並べたとの印象を与えかねない。 しかし、度量衡を樹立した国家の、公定文字創成担当官僚がその手の恣意的な体系化を図った筈は無いのであって、10文字には字体関連性が存在するのである。 「說文解字」では、それはヒトの人体部位と見なしたということ。小生は、別な説を支持するが、考え方自体は正当であり、"甲"=ヒト頭説が当たっている可能性もあろう。 例えば、"甲の形は、種の堅い殻を破って芽を出す姿とみなせば、植物の一生を描く10字体の最初にすることができるが、この推定が正しいという根拠は無い。単に、現代感覚からすれば字形がしっくりと来るというに過ぎない。要するに、どう推定しようと大した問題ではなく、重要なのは、十干10文字には字体系譜があっていかるべし、という見方が肝。但し、分析主義者からすれば唾棄すべき俗論に映る筈である。 しかし、注意すべきは、「說文解字」が、"甲"がそうした字義から生まれた文字であると主張している訳では無いという点。 十干10文字は、小篆では1st〜10thという数詞として設定されたので、ヒト頭を"甲"の原義としているに過ぎない。対応文字を形而上学的に創成するのは無理なので、別文字として考案中の字体を当てたと見て、"甲"の元義は亀甲の辺りと考えたのだろう。 おそらく、本来は、亀甲卜占をイメージする文字とされる筈だったと見ていると思われる。「說文解字」は、甲骨文字の存在を知らないで編纂されたのだろうが、知っていたとしても、甲骨字体"十"とはヒビの象形と推定しただろう。甲骨創成の呪術祭祀官僚からすれば、亀甲の本質は神がお示しになるヒビであって、肉体防御の殻ではないからだ。小篆創成官僚は脱卜占方針である以上、この流れに乗る訳がない。肝たる中味の防御役というイメージこそが亀甲の本質という発想になって当然。 十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)の繋がりが説明される様になったのは漢代らしい。しかし、十干の1st〜10thというコンセプト自体は殷代で既に成立している。その根源は、10個の太陽が順繰りに昇って来るとの考え方。当然ながら、殷王朝十王家の象徴でもあり、記章的文字があってしかるべし。ただ、王家交代制度が長続きする制度の筈は無く、機能しなくなって、武力(矢)での専制国家が樹立されることに。これが<羿射日>神話として残存している訳だ。 【都城地名】📖釋丘@「爾雅」 伏羲[+女媧]@陳 → 炎帝/神農(姜姓)@魯 → 帝臨魁 → 帝承 → 帝明 → 帝直 → 帝来 → 帝哀 → 黃帝/有熊(姫姓)@軒轅 → (太昊/庖羲(風姓)@宛丘) → [黃帝子昌意系]顓頊@高陽&帝丘 → [黃帝子玄囂(帝少昊@窮桑)系]帝嚳/高辛@帝丘&西亳 → 帝摯/青陽@清化 → 帝堯/陶唐@平陽 → [顓頊系]帝舜/有虞@蒲阪 → (鯀@大夏&崇) → [顓頊系]帝禹@陽城 → 啟 → 帝太康@斟鄩 → [啟子]帝中康 → 帝相@帝丘 → (羿@鉏&窮石 → 寒浞) → 帝少康@綸&夏邑 → 帝杼@老丘 → 槐 → 芒 → 泄 → 不降 → [泄子]帝扃 → 帝廑@西河 → [泄子]孔甲 → 皋 → 帝發 → 帝桀/履癸@斟鄩&河南 → 嚳 → 契@亳&蕃 → 昭明@泜石&商 → 相土@商丘&泰山下 → 昌若 → 曹圉 → 冥 → 王亥@殷 → [冥子]王恆 → 上甲微@鄴 → 報乙 → 報丙 → 報丁 → 主壬 → 主癸 → 湯/天乙@亳 → 太丁→ [湯子]外丙 → 中壬 → [太丁子]太甲 → 沃丁 → [太甲子]太庚@斟鄩 → 小甲 → [太庚子]太戊 → [太庚子]雍己 → [太戊子]中丁@隞 → [太戊子]外壬 → [太戊子]河亶甲@相 → 祖乙@庇&邢 → 祖辛 → [祖乙子]沃甲 → [祖辛子]祖丁 → [沃甲子]南庚@奄 → [祖丁子]陽甲 → [祖丁子]盤庚 → [祖丁子]小辛 → [祖丁子]小乙 → 武丁 → 祖庚 → [武丁子]祖甲 → 廩辛 → [祖甲子]庚丁 → 武乙 → 文丁 → 帝乙 → 帝辛@殷&朝歌 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |