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オジサンのための料理講座 ←イラスト (C) SweetRoom 2009.6.24 |
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素人が教授するハーブ入門[5:ハーブティー]…神妙な 顔で試すは ハーブティー←イラスト (C) SweetRoom 折角、ハーブを学んでいるのだから、ハーブティーについても見ておこう。紫蘇の仲間であるミントティーについては、一番最初にご説明したが、これ以外のハーブも使えば使えないことはない。芹系も同じこと。 → 「1:紫蘇系」、「3:芹系」 [2009.5.20/6.3] ただ、少し知っておくことはあるかも。 素人感覚で解説しておこう。 先ず、ミント再考。 ガムや飴でわかるように、“リフレッシュ”感が欲しい時のものと言えまいか。他のハーブとはこの点で大きく違うと思う。従って、他の香りとのブレンドは余りお勧めしたくない。しかし、各種ハーブをブレンドして飲むのがお好きな人が多いから、一般常識は逆のようだ。 ただ、例外的にブレンドをお勧めしたいハーブがある。甘草こと、リコリスだ。 砂糖とは違う、後をひかない甘さだから、ミントティーには合う。もっとも、若かりし頃、ハッカ煙草など吸えるかとほざいていたオジサンには、中途半端かも。 リフレッシュと表裏一体なのが安眠効果。その点では紫蘇系の2つのハーブが有名。レモンバームとラベンダーだ。これらも、前者はハーブティーとして、後者は“ポプリ”で、香りを知ることをご提案しておいた。 今度は、ラベンダーもティーとして飲もうというだけのこと。もちろん、ブレンドティーに少量追加というのが無難。ハーブの香りがわかってくれば、違和感なく飲めるだろう。 さらに一つ付け加えるとすると、セージか。 ここで忘れてならないのが、紫蘇系以外の安眠ティー。 一つは、白菊花のカモミールだ。ハーブティーの定番と言ってよいだろう。従って、カモミールティーの小分けティーバッグで試しておくことをお勧めしておこう。 もう一つは、菩提樹。下手をすると永久の眠りということではないが。まあ、通称名はリンデン。こちらは、ブレンドがお勧め。 たとえば、「リンデン+ラベンダー+カモミール」でよいのである。これでは不満な人はミントも加えたりする。まあ、ベットでミントチョコレートを一枚食べないと寝れないという人なら、それもよいかも。 ともあれ、緑茶・紅茶・珈琲にはカフェイン成分があるので、間違いなく脳細胞は興奮するが、この系統のハーブティーにはそんな成分は無いから、穏やかに眠れる筈だ。ただ、オジサンに、そんな効き目が出る確証はない。 尚、これらのハーブを購入してしまい、一口飲んで飽きてしまうということはよくある。そんな場合は、お茶パックに入れ、入浴剤に使おう。 こんなところを理解すれば、十分だと思うが、「胃の爽快感」という点で特筆もののハーブは知っておいた方がよい。紫蘇系では、マジョラムあるいは、オレガノが該当するかも。 ただ、最高のさっぱり感が出るのはレモングラス。 東南アジア料理にはたいてい入っており、気付かずに口に入れ、硬いので出すことになる草である。なくてはならぬハーブだ。葉の形状を見ればすぐわかるが、稲の仲間。稲系は、実を使ってお茶にすることはあるが、葉を利用するというのは珍しい。南洋特有の食習慣なのだろうか。 その他にしいてあげれば、黄菊花のマリーゴールドか。小生は、菊の苦味のようなものが、爽快感を呼びそうと感じるが、そうは感じない人もいそうだ。 これから先はオマケ。 一つ目は、オジサンが理解しておくべきハーブ。表では★印ををつけておいた。ハーブティーというより、酒飲み系である。 → 「2:アニス風味酒」 [2009.5.27] 二つ目は、女性好みのハーブ。表では♀印をつけておいた。理由はわからぬが、お洒落感があるのではないか。 紫蘇系では圧倒的にローズマリー。料理に使えば美味しいから、ハーブティーにする必要などないと思うが、スッキリした味わいであるから好かれる要素はある。ただ、一番の理由は名前ではないか。“聖母マリアの薔薇”という表現にまいってしまうと踏んでいるのだが。 ローズヒップも、“薔薇”という文字に、人気がありそうだ。こちらも、スッキリ風味。ただ、小生の場合、評価は低い。と言うのは、薔薇ジャムを2瓶試したが、どうやら使いきれたという感覚で、バラのよさがわからないから。ただ、ティーの色が美しいから、楽しい飲み物であることは間違いない。 その観点では、美しい赤色の、ハイビスカスはお勧め。酸っぱさが、暑い日にはうってつけ。どうせ飲むなら、南洋でといきたいところ。 色の喜びなら、もう一つ。マローだ。ハイビスカスと同じ類の植物らしいが、出したばかりはブルーの色。しかも、それが次第に紫がかってくる。レモン汁を入れると、さらに青系の色が薄くなり、ピンクがかってくるのである。 これを見て、ほほ〜、リトマス試験紙みたいと言わぬこと。珊瑚礁の夕暮れか、などと空々しい形容で褒める必要がある。 まあ、オジサンが女性と一緒に楽しむなら、お茶に香りをブレンドする方が無難かも。シナモン、ジャスミン、バニラあたりでお茶を濁すわけである。 多分、オジサンが嬉しいのは、オレンジブロッサムといった柑橘系の苦味。(ベルガモットの精油で独特の風味をつけたアールグレーのようなものを思い浮かべる訳である。) そうそう、ここで、ご注意。おつきあいでハーブティーが飲めるようになっても、チコリやダンディライオン(タンポポ)にまで手を出すのは避けた方がよいかも。使うのは葉ではないから、ハーブと言ってよいかわからぬが、同様に扱われている。女性には人気とか。 代用珈琲だが、まあ、なんとも形容しがたい味である。野菜の美味しさで惹かれると間違いなく幻滅。 尚、漢方的効能の薀蓄を傾ける人が多いが、小生は余り興味がないので、解説はできない。ただ、コアラがお好きなユーカリはなんとなく効果がありそうな感じはするが。それに、余り薬臭くないし。ただ、どんな効果があるのかは知らぬ。 漢方的な匂いとはどんなものか経験しておきたいなら、料理に使っている、丁子こと、クローブのティーをお試しになるとよい。これを平然と飲めるなら、おそらくどんなブレンドでもいける。 と言っても、知らないものに、むやみに挑戦しない方がよい。生理活性物質がかなり入っているものもあり、風邪をひいたら生姜湯といった伝承モノと同様とは限らないからだ。 「料理講座」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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