イカ・タコの系譜 頭足類/Cephalopod["head-feet"]の分類は非常に流動的なのだそうである。 そんな分野の場合、素人はWiki日本語の閲覧は避けた方がよい。 経験上、情報がどのように整理され、どこに何を記載しようとしているのかさっぱりわからないからだ。こうなると、感覚的には、良くて英語版の数%しか記載されていない印象しか受けない。しかも、内容は同じとは限らない。たいていは、用語が並んでいるだけで、説明が欠落しており、素養がない人間にとっては頭を混乱させられる以上ではない。場合によっては、他のページと内容が違っていることさえあり、どう判断してよいのか、対処どころではなくなる。 と言うことで、残念ながら、日本語版は避けざるを得なくなる。 そうそう、日本語ページそのものが無いことも多い。英語版を見ると、たいていは21ヶ国語へのリンクが表示されているが、日本語版だけ欠落していたりしてガッカリである。 まあ、それにめげず、興味が湧いたら、少しづつ英文版を読んでみるのだが、いかんせん用語の素養に欠けるのでつらいものがある。だが、そのことで、よく読まず想像をふくらませる方向にすすみがち。これはこれでなかなか面白い。学問的見解がどうあれ、適当に解釈して、勝手に独自分類を作ってみたりしたくなる訳である。 そのような一例として、イカ・タコ類を取り上げてみよう。素人目には、3つの大きな流れを感じる。 鸚鵡貝系、殻を失っていく烏賊・蛸系、絶滅したアンモナイト系。・・・ <頭足類>Cephalopoda ┼│ ┼├─エラスメロセラスEllesmeroceris ┼│ ┼└【四鰓】Tetrabranchia ┼┼┼┼│ ┼┼┼┼├┬[直角石"straight horn" ] ┼┼┼┼││ オルソセラスOrthoceras 490-240mya ┼┼┼┼│<球状の室から成長> ┼┼┼┼│└─<現生>オウムガイnautilus[→ 2007.1.5] ┼┼┼┼│┼┼<現生>ヒロベソオウムガイallonautilus ┼┼┼┼│ ┼┼┼┼├┬バクトリテス類Bactritida 390-235mya ┼┼┼┼││ ┼┼┼┼│└─【二鰓】Dibranchiata ┼┼┼┼│┼┼┼│ ┼┼┼┼│┼┼┼├[矢石形]ベレムナイトBelemnites ┼┼┼┼│┼┼┼│ ┼┼┼┼│┼┼┼<現生> ┼┼┼┼│┼┼┼│┌─[イカ・タコ形]コウモリダコ ┼┼┼┼│┼┼┼││┼"Vampire Squid of Hell" ┼┼┼┼│┼┼┼││ ┼┼┼┼│┼┼┼│├─[十腕形]Decapodiform[→ 2005.8.26] ┼┼┼┼│┼┼┼││┼│ ┼┼┼┼│┼┼┼││┼│┌甲烏賊系[触腕収納] ┼┼┼┼│┼┼┼││┼││├ダンゴイカSepiolida ┼┼┼┼│┼┼┼││┼││├コウイカSepiida ┼┼┼┼│┼┼┼││┼││└トグロコウイカSpirulida ┼┼┼┼│┼┼┼││┼└┤ ┼┼┼┼│┼┼┼││┼┼└筒烏賊系[触腕非収納] ┼┼┼┼│┼┼┼││┼┼┼├有験膜[閉眼]Myopsida ┼┼┼┼│┼┼┼││┼┼┼└無験膜[開眼]Oegopsida ┼┼┼┼│┼┼┼└┤ ┼┼┼┼│┼┼┼┼└─[八腕形]Octopodiform[→ 2005.7.29] ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼├─[貝蛸]アオイガイ ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼│ (タコブネ等) ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼└─マダコ ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼┼┼ヒョウモンダコ ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼┼┼ミズダコ ┼┼┼┼│┼┼┼┼┼┼┼┼ゼブラ ┼┼┼┼<平殻から成長> ┼┼┼┼│┌アゴニアタイトAgoiatites ┼┼┼┼││ ┼┼┼┼││┌ゴニアタイトGoniatites ┼┼┼┼│├┤ ┼┼┼┼││└クリメニアClymenia ┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼├──プロレカニテスProlecanites ┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼├───セラタイトCeratites ┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼└────アンモナイトammonites 白亜紀末絶滅 (参考) 「Systema Naturae 標本は語る」 第2部 展示解説 動物界 軟体動物の分類と系統関係 頭足綱 @東京大学コレクション]W 東京大学総合研究博物館 大場秀章 編 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2004SystemaNaturae/h_22_15.html 分類の考え方−INDEX >>> HOME>>> (C) 2014 RandDManagement.com |