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■■■ 今昔物語集の由来 [2020.10.3] ■■■
[461] 本朝古代史[1]
「今昔物語集」編纂者は「日本書紀」をじっくり読んだに違いなく、結節点と判断した事績を記載している。
一番古くは、箸墓古墳との見方。
  _7代孝霊天皇…皇女 倭迹迹日百襲姫命の箸墓@「日本書紀」
  [巻三十一#34] 大和国箸墓本縁語📖箸墓
  天皇と申ける帝、一人の娘御けり。
  _8代孝元天皇
  _9代開花天皇
  10代崇神天皇
  11代垂仁天皇
  12代景行天皇
「古事記」では夜麻登登母母曽毘売命の父7代大倭根子日子賦斗邇命[孝霊天皇]の宮は田原の黒田廬戸宮。📖
小生は、畝火山を拠点とする渡来武力勢力の貴種を頭領にした、葛城〜金剛〜巨勢一帯の【部族連合】が成立した時代と見る。📖
国家とは言いかねる体制である。
「今昔物語集」編纂者はこの時点で"帝"として認めてよいと考えたようだ。
巨大古墳造成の力があったとみれば、それは自然な見方と言えよう。
小生は、「古事記」の見方に従い、10代"初國之御眞木天皇"と考えるにすぎず、本質的にそう違いがある訳ではない。要するに、エポックメーキングな前方後円墳の初期の頃というにすぎない。
「御+巻/真木(三輪の信仰シンボル)+入+日子」と解釈すれば、三輪山を統一的信仰と規定し、祭祀統一で初めて国家を樹立したと考えるだけのこと。《山の辺の道三輪山〜巻向山〜柳本時代》ということ。

「今昔物語集」編纂者の鋭い視点は、そのような国家黎明期というのに、箸を突き立てて死ぬ女帝話になっているのが解せぬということ。もちろん、奇譚扱いにしている。

時代性を考えれば、それは、巫女の首長的役割終焉ということだろう。この頃、すでに高級難民的渡来人ラッシュが始まっており、摩擦が本格化した筈だ。国際化か排他路線の二択に直面し、折衷的な解決で、雑炊化に進むことになったと思われる。その流れで、陵墓が支配の象徴となっていったのだと思われる。📖
従って、大三輪主軸路線はあっけなく終わり、次の時代に入っていくことになる。
┼┼↓桜井線
┼┼↓R
┼┼┼┼ ←やなぎもと駅
┼┼ ←行燈山古墳=山邊道勾之岡上◇10
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┼┼ ←渋谷向山古墳=山邊之道上◇12
┼┼┼┼ ←巻向山
┼┼ ←まきむく駅 磯城之玉垣宮◆11
┼┼└┐ ←穴師坐兵主神社
┌──┘ ←纒向之日代宮◆12
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│ ←箸墓古墳
┌────── ←巻向川
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 ←狭井神社
 ←大神神社 三輪山
 ←みわ駅
 ←御県神社=師木水垣宮◆10

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└─────────────── ←初瀬川


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