■■■ 「古事記」叙事的訓読 ■■■ 🈠(漢文)序文 ㊂詔・稗田阿禮 PREV⏪ ❶《帝紀及本辭多加虛僞》 於是 【傍句】 天皇詔之 【傍句】 朕聞 諸家之所齎『帝紀』及〔本辭〕 【漫句】 既違正實 多加虛僞 【緊句】 當今之時 不改其失 未經幾年 其旨欲滅 【漫句】 斯乃 【傍句】 邦家 之 經緯 王化 之 鴻基 【長句】 焉 【送句】 故惟 【傍句】 撰錄『帝紀』 討覈〔舊辭〕 【緊句】 削僞定實 欲流後葉 【漫句】 ❷《舍人稗田阿禮》 📖稗田阿禮に不可思議な点なし 時有舍人 【漫句】 姓稗田 名阿禮 【壯句】 年是廿八 爲人聰明 【漫句】 度目誦口 拂耳勒心 【緊句】 卽 【傍句】 勅語於阿禮 令誦習 〔帝皇日繼〕 =『帝紀』 及 〔先代舊辭〕 =〔本辭〕 【漫句】 然 【傍句】 運移世異 未行其事 【漫句】 矣 【送句】 -------------- ○<帝皇>という語彙は漢語では使われない。故意逆転は揶揄を意味しかねないから、帝(≒天~)&(天)皇として記載されていることになろう。 ○<運移世異 未行其事>は意味深。詔勅が世情の為に履行されなかったとされている訳で。つまり、この1行を根拠として、「古事記」成立ということ。これなかりせば、(例外的な書き換え新版はあるものの、)史書併存はありえないから、国史編纂に組み込まれ霧消の憂き目確実。 (C) 2021/2024 RandDManagement.com →HOME |