「古事記」[序文(漢文)-(今上)皇帝陛下]

■■■　「古事記」叙事的訓読　■■■

🈠(漢文)序文㊃(今上)皇帝陛下
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❶《名高文命・德冠天乙》　📖元明天皇は武則天を目指したか
　　伏惟　　【傍句】
　　皇帝陛下　　【漫句】
　　得一光宅
　　　　　　天得一以清
　　　　　　地得一以寧
　　　　　　王侯得一以
　　　　　　為天下貞一　[「老子」]
　　　　　　天下を凡て家とする。　[「古文尚書」堯典]
　　通三亭育　　【緊句】
　　　　　　天地人の三才に通ずる
　　　　　　民を化育する。
　　　　　　亭之毒[＝育]之　[「老子」]
　　御紫宸而德被馬蹄之所極
　　坐玄扈而化照船頭之所逮　　【長句】
　　日浮重暉
　　雲散非烟　　【緊句】
　　連柯幷穗之瑞　　史不絶書
　　列烽重譯之貢　　府無空月　　【重隔句】
　　可謂　　【傍句】
　　　　名高文命
　　　　德冠天乙　　【緊句】
　　　　　矣　　【送句】
　　　　　　　　赬茎素毳，并柯共穗之瑞，史不絶書；
　　　　　　　　棧山航海，逾沙軼漠之貢，府無虛月。
　　　　　　　　　　"[＠「文選」:顔延之"三月三日曲水詩序"＠唐代初期]

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○崇佛皇帝が存在した国として挙げるべきは、梁と齊。
　　且夫佛教東傳，世稱弘播，論其榮茂，
　　勿盛梁、齊。
　　　[道宣:「続高僧伝」645年卷第十五義解篇十一〈正紀十五附見四〉
　　　　　…唐京師慈恩寺釋義褒傳十五]

"光宅+亭育"とは、梁の初代武皇帝[在位:502-549年]の話からで、"得一+通三"とは、齊の初代文宣帝[在位:550-559年]の話から来ている。・・・

我高祖武皇帝靈聖聰明
光宅天下劬勞兆庶
亭育萬民如我考妣五十所載。
　　[「梁書」卷第四十五列傳第三十九王僧辯]

四象更運，九天代名。
通三以王，
得一為貞。
是應玄德，實啟蒼精。風后之陳，師尚之兵。三奇六合，七變五成。
　　[邢邵＠北齊:「哀䇿文」]
(もともとの"得一"と"通三"は老子の天得一清・地得一寧・王得一貞と堯の三才を指す。"光宅"は天下の家で、"亭育"は化育の意味。)📖崇佛皇帝賛辞も記載

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