■■■ 「日本の樹木」出鱈目解説 2014.2.5 ■■■

     酢味でもかまわぬ木

苦木[→ 2014.1.27]があるのだから、甘木、辛木、酢木という名称も存在していておかしくなかろう。塩木だけは、代謝上無理だと思うが。(草では塩味もあるが例外的存在。)
甘はメープルシロップ、辛はハジカミ(山椒)辺りか。

・・・そうそう、漿果があった。
酸っぱい実を付ける樹木は少なくないから、その代表的な種は酢木と呼ばれてもおかしくないか。酸実木が正当ではあるが。
山にはただただ酸っぱいだけの実は珍しくもないが、葉も噛むと酸っぱさを感じる木は特別だろう。それなら、「酸い葉木」の方がよさげ。
でも、スイバという言葉がすでに定着済みだから使えないか。イタドリ[→2008916]、と言うか土手のスカンポは余りに有名だし。

「西洋酢の木」もある。
こちらは、さもありなんという手の洋モノのベリー類全体を呼ぶようだ。
  ビルベリー
  ハイデルベリー
  ワートルベリー
要するに、ブルーベリー[→2009.4.7]の類縁野生種ということだろう。
スノキの実も似たようなもので、濃い藍色だから、アントシアニンリッチということか。多分、完熟すれば真っ黒だろう。

「関西酢の木」も存在するところを見ると、東日本タイプと西日本タイプがありそう。素人には、どう違うのかは定かでないが。

標高が高い地域では、類似種があり「黒豆の木」と呼ばれているそうだ。こちらはジャムにするらしいが、まとまって生えていることもないだろうから、ほとんど趣味人用では。
なにせ、信州だと、ブルーベリーがそこここで入手できるのだから。
尚、図鑑を見ると、葉の形が多少違うが、「黒臼子」という同類もあるようだ。絵ではよくわからないが、実の形が丸くないということだろうか。

これらを見ていて、初めて知ったが、ツルコケモモも同族とされている。素人からすると、納得がいかぬ話だが。
と言うのは、こちらは、知る人ぞ知る、野趣的な赤いジャムの原料。まあ、藍や黒と、赤は紙一重なのかも知れぬが、気分的に面白くない。
と言っても、知っているのはほぼジャムだけ。生えている姿どころか、生の実さえもなかなかお目にかかれない。製品説明によれば、高層湿原の植物だそうである。今時、そんな場所は滅多に無い筈で、どのように調達しているのか気になるところ。
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