■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[禾]■■■ ≪ノ木偏≫文字の<"のぎ[禾🅱㊎ 字体上から見ても、<穀物の穂が垂れた様>という説がもっともと思うが。「說文解字」の字義も嘉穀だし。 ということで、穀類文字の取り扱い再考。 「古事記」では、大氣津比賣~から生まれたのは蠶@頭稻種@二目粟@二耳小豆@鼻麥@陰大豆@尻。国史の五穀に対応している箇所だが、穀類にbeansが含まれていることになる。 ≪艸≫ 荅:小尗 (尗/叔:豆) 荳 菽 :n.a. この3穀記述、「說文解字」記載の穀類の考え方に忠実に則っているとも言える。最古は"粟"で、それを代替し代表となったのが"稲"。そして渡来の素晴らしい穀物が"麥"ということになるからだ。 ここで注目すべきは、"麥"文字は、文字系譜では米-黍-禾グループたる<穀類>に属していない点。 ≪禾≫ 穀:續也 百穀之緫名 稷:𪗉 五穀之長 稻:稌 稗:禾別 麦を非穀類とみなす分類はあり得まい。・・・当然ながら、後世の辞書的書「玉篇」542部首📖の巻建では、常識に沿った形になる。ただ、come⇒wheatという字体系譜があるので、考えあぐねたようで、來だけを例外的存在として前巻末尾に置くことにしたようだ。 「玉篇」は、これを正当化する為か、字体系譜上では刀類として扱うべき2文字を、來同様な位置と、穀類系に記載している。刀としての行為より、その目的に応じた箇所に表示することで<分類>観を打ち出していることになる。 このことは、小篆文字は、誰でもが納得できそうな穀類<分類>観で文字創成が行われなかったことを意味する。 というか、白川論に触れていれば、それは当たり前の話。 甲骨文字は、呪術をも駆使する卜占専任官僚が創成したものだが、小篆は国家統治用公定書類用の筆記文字だから。つまり、国家体制に沿ってデザインされていることになり、従来の呪術型祭祀とは一線を画す、帝国としての朝廷祭祀中心主義で、文字が創成されたことになる。強制的な度量衡と、軌を一にして、絶対的な文字規格が定められた訳である。それは、帝国としての朝廷祭祀と表裏一体をなすもの。 穀類とは、朝廷祭祀に於いて用いられて初めて実体化する食物ということになろう。祭祀に位置付かなければ、存在意義無しということになる。 「玉篇」⇔「說文解字」対応 ┌ │⑰【戦】 │ 267㓞⇔④#139 📖㓞丯耒 │⑫【木】 │⑬【草】 │⑭ │163〜189† │ 190丯⇔④#140 │ 191來⇔⑤#196 📖來 │⑮ │192麥⇔⑤#197 📖麥夊舛 │193黍⇔⑦#255 194禾⇔⑦#253 195秝⇔⑦#254 │ 196耒⇔④#141 │┌ 197香⇔⑦#256 │└ 198皀⇔⑤#178 199鬯⇔⑤#179 📖皀食亼 │200米⇔⑦#257 201毇⇔⑦#258 202臼⇔⑦#259 📖米 │ {203倉⇔⑤#183 204㐭⇔⑤#194 205嗇/𠻮⇔⑤#195} │206〜230 │⑯【器】 └ ┌⑭† │163蓐⇔①#013 164茻⇔①#014 │165舜⇔⑤#200 │166竹⇔⑤#143 167箕⇔⑤#144 │168才⇔⑥#209 │169巿⇔⑦#282 │┌↓183(#214) ││170乇⇔⑥#216 171𠂹⇔⑥#217 172𠌶⇔⑥#218 ││ 173蕐⇔⑥#219華 ││ 174𥝌⇔⑥#220 175稽⇔⑥#221 176桼⇔⑥#223 │└ │177丵⇔③#060 178菐⇔③#061 │┌ ││179𢎘⇔⑦#244 180𣐺⇔⑦#245 181𠧪⇔⑦#246 ││182朿⇔⑦#248 │└ │ 183𣎵⇔⑥#214 │┌ ││184𣑼⇔⑦#262𣏟 185麻⇔⑦#263 186尗⇔⑦#264 ││ 187韭⇔⑦#266 ││ 188瓜⇔⑦#267 189瓠⇔⑦#268 │└ │190〜191 └ 【附】 稻/稲/粙いね@總名 ┌粳/秔うるち └糯もち 穀粒 ┌籾(殻)もみがら └米 糠ぬか #253≪禾≫🅱㊎ cereal [丿+木] 穀:續 百穀之緫名 #255≪黍≫🅱㊎ [禾+雨省] millet [禾+𠆢+氺] #257≪米/𥞪≫🅱㊎ rice [丷+木] 粟/䅇:n.a.あわ@總名 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |