■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[蝎𧍣]■■■
🦂scorpion "蠍"は「說文解字」非収録。

しかし、蝎🆂が≪虫≫部で蝤蠐として記載されている。蛣でもあると。(辞書では普通は日語SASORI。)
但し、「爾雅」釋蟲からするとカミキリムシ[髪切虫/天牛/蠰]longhorn beetle…蛣𧌑/𧒤と見た方がよさそうにも。(後世解説では桑中蟲とされていたりする。)
サソリの可能性もあるが、そのイメージは少々違うかも。恐ろしい毒虫というより、食の対象ということで。もちろん、幼虫は美味とみなされていたろうし、種類によっては成虫も好まれた可能性は高い。食べ尽くされたかも知れぬが。

・・・この虫の比定に熱を上げる気は更々無いが、"さそり"を恣意的に無視したのではないかとの疑念があるので、そこらについて。
知らなかった筈は無いと考えるからで、これは結構重要な問題でもある。虫の話ではないからだが。・・・

と言うことで、ここから話題がガラリと変わる。

"子〜亥"とは、<生まれて終わる>という野の"木"の1サイクル(冬至で区切る12ヶ月)を表記した文字の省略形と考えるのが自然。
📖
 🈢耔⇒子
    紐⇒丑 演⇒寅 留⇒卯 賑⇒辰
  🈭抱(巳)⇒巳⇒
     仵⇒午 味⇒未 伸⇒申 㾞⇒酉 𦮠⇒戌
   🈡核⇒亥(=𬽇)

「說文解字」は、十干を"艸"の1サイクルとしたので、十二支はヒトであるべきとしているが、幹と枝ということで、両者は植物の命を描いていると見た方が収まりがよいと思う。

そこから、突然、生肖への当て嵌めが発生しているのは、もともとの12進法の発祥コンセプトに合わせる必要があると踏んだからだろう。もともと、星の散布パターンを図象化した"星座"という発想は皆無であり、あくまでも星官の居る宿と宮であって、その名称は生肖ではないから。
伝来の【十二星座】も宮名として理解した筈。
   牡羊宮♈
   牡牛宮♉
   双児宮♊(→陰陽 男女)
   巨蟹宮♋
   獅子宮♌
   乙女宮♍(→室女)
   天秤宮♎(→秤量)
   蠍 宮♏
   射手宮♐(→人馬 弓)
   山羊魚キメラ宮 or 怪魚マカラ[ガビアル]宮
      ♑
   水瓶宮♒(→宝瓶)
   双魚宮♓

天体暦として当て嵌めれば、①山羊座を①"子"とすることになろう。ただ問題があって、中華帝国の星座の基本28宿📖釋天とは太陰で黄道12座には不適合な点。しかし、謹厳実直に翻訳語にする必要は無いから、対応無視でもかまわないことになる。
従って、上記の名称を参考にして12生肖を決めたのではあるまいか。官僚が天子の好みを忖度して強引に決定すればよいだけのことだし。
例えば、即座に、以下の程度は思い付く。もちろん、いい加減な当て嵌めでしかない。本気で考えれば、代替案はいくらでも浮かんでこよう。
   牡羊⇒羊
   牡牛⇒牛
   獅子⇒虎
   射手⇒馬
   魚 ⇒鱗(王)⇒龍
   水瓶⇒酉⇒鶏
   蠍 ⇒[文字創成]⇒[禁忌化]⇒子⇒鼠
      ≒蠆🆂
   蟹 ⇒月⇒兔
   乙女⇒(春季大三角)⇒犬
   山羊魚キメラ⇒玄武的⇒大蛇
   双子⇒猪(野ブタ)
   天秤⇒呪術⇒猿(ハヌマーン)

厄介なのは、猛毒蟲の"蠍"である。ママ文字化したに違いないが、これは中華王朝にとっては暗殺を意味しかねないから、避けたい筈。そこで、"子"📖子了を登用したのではあるまいか。
  :蠆  蚔:䖯  𧍣:毒蟲[象形]

・・・間違えてもらってはこまるが、いい加減な面白話をしたい訳ではない。12進法は100%移入概念だろうと指摘しているだけ。そう映らないようにどの様に工夫しているか、考えることをお勧めしている訳で。但し、IQ レベルの差は極めて大きいから、見抜ける可能性は低いことを予め承知しておく必要があろう。(学者でもある有能な官僚達が、それを中華帝国発祥とするための理屈とお話を創成することになる。これが、儒教型帝国の特徴。)

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