→INDEX ■■■ 今昔物語集の由来 [2020.7.15] ■■■ [381] 十羅刹登場 爾時有羅刹女等,一名藍婆,二名毗藍婆,三名曲齒,四名華齒,五名K齒,六名多發,七名無厭足,八名持瓔珞,九名睾帝,十名奪一切衆生精氣,是十羅刹女,與鬼子母、並其子、及眷屬, 【本朝仏法部】巻十二本朝 付仏法(斎会の縁起/功徳 仏像・仏典の功徳) ●[巻十二#34]書写山性空聖人語📖性空聖人 ●[巻十二#40]金峰山薢岳良算持経者語📖水の沫 【本朝仏法部】巻十三本朝 付仏法(法華経持経・読誦の功徳) ●[巻十三#41]法花経金剛般若経二人持者語📖金剛般若経 ●[巻十三#23]仏蓮聖人誦法花順護法語📖多量読誦 仏蓮は 安祥寺/高野堂[@山科 848年藤原順子開基 入唐僧の恵運[798-871年]創建]の僧。 幼い時から法華経修習。昼夜読誦で仏道修行。 盛の頃に、越後古志の国上山@燕に移り住んだ。 法華経読誦で、ただひたすら後世菩提祈願。 毎日三時の澡浴を、日常のこととしていた。 その仕事は辛かったので、僧達は皆去ってしまった。 ところが、聖人にお仕えすると、二人の美しい童子が現れた。 そこで、 何処から何のために来たのか? 名前は? と、尋ねた。 すると、 読誦されているのを貴んで、お仕えするのです、と答え 名前は、黒歯と花歯であると。 どちらも 十羅刹の名前なので、化身かとも思ったが、 詮索せず、 薪拾い、湯沸かし、湯浴み手伝いとして使っていた。 さらに、二人は、木の実も、何時も、拾って来てくれた。 里でも、山でも、休むことなくお手伝いしてくれたのである。 そこで、聖人は俗世間と無縁のママで、法華経読誦に専念できた。 いよいよ臨終が迫って来たが、 童子は昼夜に渡りお手伝い。 逝去された後は、泣き悲しんで、葬った。 さらに、七七日(四十九日)には供養。 それを機に、二人共に、掻き消すようにいなくなった。 この童子は消息不明のまま。 人々は、護法童子だろうと見ていた。 山腹にあるお寺で、毎日、3回もの、湯浴みの支度と片付けをするのだから、重労働の上に休む暇もほとんどなかろう。しかし、身体を清浄にしてからのお勤めでなければ意味なしと考える僧の考えを共有できる人もいるだろう。 二人の名称だが、黒歯とはお歯黒であり、華歯は歯並びが綺麗ということでの綽名に過ぎまい。 それだけの話と言えなくもなかろう。 尚、国上寺案内板には、名勝として、仏蓮尊者の墓の存在が記載されており、観光用に作ったとも思えないから、現代まで尊崇が続いている可能性もある。 この国上山だが、越後一宮とされる神社の別当寺であり、古代の山信仰を引き継いでいる日本海側の宗教的要衝と見てよさそう。📖国上山の泰澄大徳 (C) 2020 RandDManagement.com →HOME |