表紙 目次 | ■■■ 分類の考え方 2014.3.8 ■■■ 原始的被子植物について 裸子植物の分類を眺めてみたので、忘れないうちに、続いて被子植物も。 陸上棲息植物 ├苔類 └葉類 ┼┼├小葉類("日陰鬘") (写真の感じは苔と羊歯の中間.) ┼┼└大葉類 ┼┼┼┼├羊歯類 ┼┼┼┼└種子植物群 ┼┼┼┼┼┼├─裸子植物[→] ┼┼┼┼┼┼└──被子植物 昔、覚えさせれたのは、単子葉類と双子葉類の2つに分類されるというもの。「イネはどちらでしょう?」的なテストがあったような気がするが、忘却のかなた。 これが変わった訳ではなく、両者に入らないものを一括して別扱いしただけのようだ。ここに該当する「除外類」は当然ながら独特な訳だが、希少種で素人にはなんのこっチャ的な草木という訳ではない。そこが面白い。 被子植物 ┼│┼┼┼ ↓除外した原始的なもの"primitive" ┼└┬──下記に該当しないもの ┼┼└┬─単子葉類 Mono- ┼┼┼└─(改正版"真正")双子葉類 EuDi- 除外組を一まとめにしないで、見える形にするとこうなるようだ。 被子植物 │┌○アンボレラ[@ニューカレドニア山地] └┤┌○【水草】・睡蓮(未草)・・・蓮は入らない! ┼││┼┼┼・ヒダテラ 蓴菜(羽衣藻) ┼││ ┼└┤┌○・アウストラバイエラ,樒[→] ┼┼└┤┼・トリメニア ┼┼┼│┼・松房,朝鮮五味子 実葛 ┼┼┼│ ┼┼┼│ ┼┼┼│┼┼┌○千両[→]に代表されるグループ ┼┼┼│┼┌┤┌─○カネラ,樒擬 ┼┼┼│┼│└┤┼○ ・馬の鈴草,寒葵 ・ヒドノラ ┼┼┼│┼│┼│┼┼─・胡椒 ・蕺草,半夏生 ┼┼┼│┼│┼│ ┼┼┼│┼│┼└─○木蓮[→]に代表されるグループ ┼┼┼│┼│┼┼┼○楠[→]に代表されるグループ ┼┼┼└─┤ ┼┼┼┼┼│┼┌───○単子葉類 ┼┼┼┼┼└─┤┌○松藻(金魚藻)【沈水 根無 単子葉類似】 ┼┼┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼└──○"真正"双子葉類 除外されたのは、熱帯性樹木が多そう。従って、日本列島には類縁無きとなりそうなものだが、北限として存在するからご立派。素人感覚だと、とんでもない昔、南島の海人が無理に持ち込んだ結果という気がしないでもない。 大陸と陸続きになったのは、寒い時だったのだから。 さて、やはり気になるのが一番の古手とされる、アンボレラ。ニューカレドニア山岳部の熱帯雨林域でかろうじて生き延びてきた樹木なのか。花や実が特殊かと思いきや、写真で見る限り、そこらで出会いそうなタイプである。 → Amborella trichopoda (Espece) 原始性は外面ではなく、背嚢の形態が違う点で見るとわかるらしい。それが、初の花あるいは、実とどうつながるのかは想像がつかないが。せいぜいが、高校の生物レベルの知識で、一般的には7細胞8極だが、これが4細胞なら、まあ確かに違うネということはわかるが。4→7へと分裂が進む段階で止まって成熟するということか。あるいは、7→4と消失するのか。解説して頂いても、どうせこの辺りの変化は多様だろうから、素人にはなんだかネの世界だ。 まあ、アンボレラは写真でしか見れない樹木だから、始めての花に近いのではないかと勝手に見なして悦に入るなら「木蓮」がよかろう。 ただ、日本の伝統感覚からいえば、始原的なのはやはり「楠」とは言えまいか。 老木でなくても、大きく成長した木をを見上げるのはなかなか気分のよいものである。枝葉を頂戴し、その切断面を嗅げばよいだけ。鼻に抜けるその爽快な香りが、脳味噌に響くことうけあい。倭人もこのように眺めて、霊気を感じていたのだろうか。 古代の樹木ということであれば、それを示す外見上の特徴が欲しいところだが、残念ながらそれはアンボレラ同様に無理なようである。葉も、多少は差が出る鋸葉ではなく「一般的」な形状だし。もっともだからこそ、生き延びれたということかも知れぬが。 楠に代表されるグループ │┌<蠟梅> └┤┼┌<シパルナ> ┼│┌┤┌<ゴモルテガ>@チリ ┼││└┤┼ ┼└┤┼└<アセロスペルマ> ┼┼│┌<モニミア> ┼┼└┤┌<蓮葉桐> ┼┼┼└┤┼ ┼┼┼┼└<楠の類縁> ┼┼┼┼┼・Hypodaphnis (以下に先んじて分岐か.) ┼┼┼┼┼・Ocotea (矢鱈に種が多いようだ.) ┼┼┼┼┼・楠 シナモン 肉桂 藪肉桂 ┼┼┼┼┼・黒文字 白文字 山香し 油瀝青 檀香梅 ┼┼┼┼┼・椨 ┼┼┼┼┼・白椨 ┼┼┼┼┼・砂蔓 ┼┼┼┼┼・鹿子木 ┼┼┼┼┼・浜枇杷 ┼┼┼┼┼・月桂樹 ┼┼┼┼┼・ボルネオ鉄木 ┼┼┼┼┼・ローズウッド ┼┼┼┼┼・アボガド, etc. (参照) 植物進化の謎を追う 戸部博 www.sci.kyoto-u.ac.jp/file_public/bio21COE_research04.pdf 分類の考え方−INDEX >>> HOME>>> (C) 2014 RandDManagement.com |