→INDEX ■■■ 「古事記」解釈 [2021.5.13] ■■■ [132] 天皇代での鳥のイメージ <東征> 📖天神系は陸鳥好み <[1]初代天皇> 【大久米命 以天皇之命詔 其伊須氣余理比賣之時 見其大久米命黥利目 而 思奇歌曰】 胡鷰子[阿米あめ] (胡鷰子=雨燕:西太平洋海上渡り鳥) 鶺鴒[都都つつ] 千鳥[知杼理ちどり] ま 鵐[斯登登しとと] (鵐≒頬白) 何故黥利目 <[2]〜[7]>…鳥無 <[8]若倭根子日子大毘毘命/開化天皇> 【娶 葛城之垂見宿禰之女 鸇比賣】 鸇=差羽(独特な横縞の疾き鷹) <[9]>…鳥無 <[10]御眞木入日子印惠命/崇神天皇> 【意富多多泥古命者 ~君鴨君之祖】 【建波邇安王】 天皇、伯父 大毘古命に建波邇安王に軍をむかわせる。 副は丸邇臣之祖 日子國夫玖命。・・・ 逃亡軍を遮え切って斬殺。 鵜の如く河に浮く。 故、その河を鵜河と号す。 <[11]伊久米伊理毘古伊佐知命/垂仁天皇> 【(御子)大帯日子淤斯呂和気命・・・又坐鳥取之河上宮 令作横刀壹仟口是奉納石上~宮 即坐其宮定河上部也】 【本牟智和気御子】 御子は言葉が不自由。 高く飛んでいく鵠[=白鳥]の鳴き声を聞き、初めて話した。 山辺の大鶙という名前の者に捕獲を命じた。 ついに、その鳥を越の和那美の水門で網で捕らえ獻上。 :しかし効果なし。天皇の夢に出雲大神。 :誓を命じたところ "この大神を拝むに、真に験あるならば、 この鷺巣池の樹鷺を誓に落とせ。" 如此詔之時宇氣比其鷺墮地死 【天皇因其御子 定 鳥取部 鳥甘部 品遲部 大湯坐 若湯坐】 <[12]大帶日子淤斯呂和氣天皇/景行天皇> 【倭建命御陵 葬儀歌】 倭后等及御子等 哭爲歌曰 水漬きの田の稲柄に 稲柄に 匍匐廻ふ 野老葛 すると、 八尋の白智鳥と化し、天を翔け、濱に向かって飛行。 泣きながら追いかけ・・・ 磯に居た時、歌曰 浜つ千鳥 浜由は行かず 磯伝ふ 至今 其歌者歌 天皇之大御葬也 河内國之志幾にとどまったので、御陵に。 号は白鳥の御陵。 亦、そこから翔天。 <[13]>…鳥無 <[14]帶中日子天皇/仲哀天皇> 【忍熊王 與 伊佐比宿禰 共被追迫乘船浮海歌曰】 いざ吾君 振熊が痛手負はずは 鳰鳥[邇本杼理=かいつぶり]の 淡海の海に 潜きせなわ <[15]品陀和気命/応神天皇> 【---系譜(下巻譚のプレリュード)---】 中日賣命之御子 木之荒田郎女 次 大雀命 次 根鳥命 三柱・・・ : 娶丸邇之比布禮能意富美之女 名宮主矢河枝比賣 生御子 宇遲能和紀郎子 次 妹 八田若郎女 次 女鳥王 三柱・・・ 【天皇 任令取其大御酒盞而御歌曰】 この蟹や 何処の蟹 百伝ふ 角鹿の蟹 横去らふ 何処に至る 伊知遅嶋 美嶋に着き 鳰鳥[美本杼理]の 潜き息づき しなだゆふ 楽浪路を・・・ ㊦ <[16]大雀命/仁徳天皇> 【天皇聞看其太后自山代上幸 而 使舍人名謂 鳥山人 送御歌曰】 山代に いしけ鳥山 いしけいしけ 吾が愛し妻に いしき遇はむかも 【太后幸行所以者奴理能美之所養虫 一度爲匐虫一度爲鼓一度爲飛鳥 有變三色之奇虫】📖有變三色之奇虫の驚きとは 【弟 速総別王[隼/鷂]+庶妹 女鳥王】📖稗田阿礼の爆笑傑作 雲雀[比婆理]は 天に駆ける 高往くや 隼[波夜夫佐]別 雀[佐邪岐]獲らさね 【亦一時天皇爲將豐樂而 幸行日女嶋之時 於其嶋鴈生卵 爾召建内宿禰命 以歌問鴈生卵之狀】 📖鴈産卵の戯歌も収載 【御陵在毛受[百舌鳥/鵙/伯勞]之耳原也】 <[17]伊邪本和氣命/履中天皇> 【---近飛鳥・遠飛鳥地名譚---】 【御陵在毛受也】 <[18]弟水齒別命/反正天皇> 【陵在毛受野也】 <[19](弟)男淺津間若子宿禰命/允恭天皇> 【(軽)太子被捕歌曰】 天だむ 軽の乙女 甚泣かば 人知りぬ可し 波佐の山の 鳩[波斗]の 下泣きに泣く ・・・亦 將流之時歌曰 天飛ぶ 鳥も使人そ 鶴[多豆]が鳴の 聞こえむ時は 我が名問はさね <[20]>…鳥無 <[21]大長谷若建命/雄略天皇> 【天語歌(三重采女歌謡+大后歌+御製)】 百礒城の 大宮人は 鶉鳥[宇豆良登理] 領巾取り懸けて 鶺鴒[麻那婆志良] 尾行き和へ 庭雀[爾波須受米] 髻華住まり居て 今日もかも 酒御付くらし 高光る 日の宮人 事の 語り事も 此をば 【御陵 河内之多治比高鸇】 <[22〜24]>…鳥無 <[25]小長谷若雀命/武烈天皇> <[26〜31]>…鳥無 <[32]弟長谷部若雀天皇/崇峻天皇> <[33]>…鳥無 (C) 2021 RandDManagement.com →HOME |