→INDEX ■■■ 「古事記」解釈 [2023.6.21] ■■■ [725] 4はIIIIや亖が似合う 数字2での遊びはせず ❺𓎆𓍢𓆼𓂭千五百や五十の意味 六は軽視されている ㊆文字"七"は文字通りの7 ㊇文字"八"への気配り 𓍢百について一考 ・・・それは、4をどう扱うか考えあぐねたから。と言っても、素人にとっては、取り立てて、この"四"文字だけが難しいと言う訳ではないが。 ≪四≫ [訓] [乙類]よ(-つ) [呉漢音]シ (「古事記」には"ン"音が無いので"よん"は無い。) 駅使班于 男王四 女王四 四尺一寸 分縵四縵矛四矛 和銅四年 四月 【正音】 倭尓四手者:大和にしては[巻一#35] 之四具礼能:天のしぐれの[巻一#82] 四具礼零疑:しぐれ降るらし[巻十#2207] 四具礼零:しぐれ降り[巻十#2235]しぐれ降る[巻十#2306] 山之四附二:山のしづくに[巻二#107/108] 君無二四天:きみなしにして[巻三#458] 【正訓】 【借訓】 良人四來三:良き人よく見[巻一#27] 二々火四吾妹:死なむよ吾妹[巻十三#3298] 少寸四:少なきよ[巻十六#3875] 【戯書】"切木四之泣所聞:"雁が音"聞ゆ[巻十#2131] ≪肆≫ 📖漢数字の大字使用について 天皇御年肆拾伍歲@② 4は動詞の活用の話をしてからと思ってペンディングにしていただけ。この感覚、わかりにくいかも知れぬが、要は動詞に後置辞/詞をポストイット的に糊付けすると活用語尾が決まるという倭語〜日本語の一大特徴をはっきりさせてから、ということ。(膠着語ということでしかなく、活用用語の"連用形"とは<-ます>糊付けの活用語尾である。用言後置の場合とされるが、色々な用例があり、はなはだわかりにくい。後置辞/詞を分類して網羅した方がわかり易いぼでは、と思うが、その様な整理は不適らしい。そこらが、新文法を期待している所以でもある。) <四>の現代語読みだが、動詞活用と似て、後置語彙(助数詞は500ほどあるそうだ。)で決まる。以下で見ると、音便的理由や、四=死の忌言葉の影響がありそうだが、さっぱりルールは見えてこない。ともあれ、他とは随分と異なる印象。(音読みが基本のようだが、 (時間の単位) __ 漢語音 v.s. 倭語訓の鬩ぎ合いが発生していることになろう。 数字4とは、古事記の聖数8📖古事記の聖数への拘りの半分であり、倭人の数感覚の基本だと思う。5は指の数で、左右合算で10になるから、指折り数えられる10進法は実践的だが、呪的センスに欠ける。 倭人的には、<2目・2耳+2手・2足>的な8パーツの世界観がしみじみ来る筈である。 倭語数詞は倍数構成と思われるからだ。†📖日本語基数詞の生成シナリオ・・・ ①HiTo⇔②HuTau ⇔🈕_Tou ③Mi ⇔⑥Mu ⑩Tou⇔⑤iTu ⑧Ya ⇔④Yo ⑦NaNa ⑨KoKo この感覚だと、4の文字表記は四より亖の方がしっくり来るのではあるまいか。 I II III IIII…一二三亖 V VI VII VIII IX X…倭語は十まで。 X&I X&II X&III…"十あまり一" ただ、12進法だと3 x 4になるか。 一 二 三…I II III 四 五 六…IV V VI 七 八 九…VII VIII VIIII 十 十一 十二…X XI XII 【†:参考】 倭語 琉球語 ひと-つ ⇔ _てぃー-ち …(H/F)-t -助数詞T ふた-つ ⇔ _たー-ち …(H/F)-t -助数詞T みっ-つ ⇔ みー-ち …M-t -助数詞T よっ-つ ⇔ ゆー-ち …Y-t -助数詞T いつ-つ ⇔ いち-ち …I-t -助数詞T むっ-つ ⇔ むー-ち …M-t -助数詞T なな-つ ⇔ なな-ち …Nn -助数詞T やっ-つ ⇔ やー-ち …Y-t -助数詞T ここの-つ ⇔ くくぬ-ち …Kkn -助数詞T ここでの、助数詞Tの<ち>⇔<つ>は語尾の<呉音>⇔<漢音>でも見られる。・・・ (C) 2023 RandDManagement.com →HOME |