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オジサンのための料理講座  ↓イラスト (C) SweetRoom

2013.10.4

 

傘形花野菜適合度確認レシピ…

傘形花野菜とは芹一族のこと。独特な花の形だから、見ればすぐにわかる。葉の形も結構特徴がありそうな感じ。
そこで、春の七草の頭にセリがある位だから、芹摘みをしてみたいものとなったりする。しかし、これはお勧めできない。大毒芹にぶち当たる可能性があるからだ。毒がある方はコチラと言われ、両者を比較しながら眺めて、そこでようやくアー成る程ナという調子でしかないから、素人はとても無理だと思う。もちろん、この辺りの能力は個人差が大きいが。

ともあれ、セリの香りは、とてつもなく魅力的。大人でないとわからないから、鍛えられてそうなったということかも知れぬ。お嫌いな方には申し訳けないが、こうした香草こそが食の楽しさの核ではないかと思う。従って、是非ともこの系統の野菜に慣れて欲しい。まあ、そういうことで以前、訓練手順を記載したことがある。
 → 素人が教授するハーブ入門[3:芹葉系](20090603)

ただ、どうにも苦手という方がいらっしゃる。セロリは香りを嗅ぐだけで、全く食べる気がしなくなるという方も。実に、残念至極。
まあ、それもわからぬでもない。昔は、それこそ人参嫌いの子供だらけだったのだから。どうやって人参を食べさすかが問題だったりしたもの。
ところが、それが、そんな時代今いずこ。今の人参は、芹族の香気がほとんど感じられないものと化したのだから凄い。水っぽくて、(瑞々しいと言うべきだろうか?)矢鱈に甘いとくる。お陰で、子供の大好き野菜になっている。
セロリもそうならないと駄目かナー。

もともと、この香りは、草食動物をよせつけないためのものだろう。他の草は食べられてしまい消えていても、芹だけは残っていたから、ヒトはそれを喜んで食べたということではないか。そんな昔を偲んで、多少我慢して食べてみたらどうだろうか。ソリャ無理だゼと言われそうな気もするが。

そこでレシピだが、お試しとして、茎/葉のオリーブオイル炒めはどうか。食べられず捨てるのもなんだから、少量で。下記のなかから、いくつか適当に選んで。(明日葉、浜防風は除く。)
洋物は下記のイタリアン表示がよいかも。なかでもフェンネルは入れたいところ。
ただ、野菜だけでは味気ないから、蒸浅蜊と一緒がよかろう。香辛料は塩・胡椒だけにして、あっさりしたものにしよう。数品作って、比べると、まあまあ食べれるナ的なものがあるのでは。
そうなれば、香りが好きでなかった方も、食べられるようになるかも。うん、イケそうと感じたら、好適野菜決めて、生鮭の切り身で試すとよい。魚の生臭さが消え、なかなかのものという感じがつかめるかも。

  傘形花食用植物     (赤字はイタリアン)
  <<和系野菜>>
ニンジン/人参(→ 20080610) Carota
ミツバ/三葉芹(→ 20080603)
アシタバ/明日葉(→ 20081007)
ハマボウフウ/浜防風(→ 20080930)
  (ボウフウ/防風: 漢方薬草
セリ/芹(→ 20071127)  【類似注意】キツネノボタン、オオゼリ
  <<セロリ系野菜>>
セロリ/Celery(→ 20081021) Sedano
ワイルドセロリ/Wild Celery/中国セロリ/Smallage
スープセロリ/Soup Celery/芹菜: 軟化させたようなセロリ
セロリアック: 株セロリ Sedano rapa
  <<ハーブ系>>
コリアンダー/Coriander/Phak-chii/香菜(→ 20080923)
パセリ/Parsley/和蘭芹(→ 20080408)
イタリアンパセリ/Italian Parsley Prezzemollo
チャービル/Charvil: 若干、ピリッとする。
ディル/蒔蘿(イノンド)/Dill(→ 20081028)
フェンネル/Fennel/茴香(→ 20090310) Finocchio
  <<他>>
キャラウェー/姫茴香/Caraway: 果実は香辛料
クミン/馬芹/Cumin: 種子は香辛料[カレー粉成分]
アニス/Anis・・・素人が教授するハーブ入門[2:アニス風味酒](20090527)

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