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| 傘形花野菜適合度確認レシピ…傘形花野菜とは芹一族のこと。独特な花の形だから、見ればすぐにわかる。葉の形も結構特徴がありそうな感じ。そこで、春の七草の頭にセリがある位だから、芹摘みをしてみたいものとなったりする。しかし、これはお勧めできない。大毒芹にぶち当たる可能性があるからだ。毒がある方はコチラと言われ、両者を比較しながら眺めて、そこでようやくアー成る程ナという調子でしかないから、素人はとても無理だと思う。もちろん、この辺りの能力は個人差が大きいが。 ともあれ、セリの香りは、とてつもなく魅力的。大人でないとわからないから、鍛えられてそうなったということかも知れぬ。お嫌いな方には申し訳けないが、こうした香草こそが食の楽しさの核ではないかと思う。従って、是非ともこの系統の野菜に慣れて欲しい。まあ、そういうことで以前、訓練手順を記載したことがある。 → 素人が教授するハーブ入門[3:芹葉系](20090603) ただ、どうにも苦手という方がいらっしゃる。セロリは香りを嗅ぐだけで、全く食べる気がしなくなるという方も。実に、残念至極。 まあ、それもわからぬでもない。昔は、それこそ人参嫌いの子供だらけだったのだから。どうやって人参を食べさすかが問題だったりしたもの。 ところが、それが、そんな時代今いずこ。今の人参は、芹族の香気がほとんど感じられないものと化したのだから凄い。水っぽくて、(瑞々しいと言うべきだろうか?)矢鱈に甘いとくる。お陰で、子供の大好き野菜になっている。 セロリもそうならないと駄目かナー。 もともと、この香りは、草食動物をよせつけないためのものだろう。他の草は食べられてしまい消えていても、芹だけは残っていたから、ヒトはそれを喜んで食べたということではないか。そんな昔を偲んで、多少我慢して食べてみたらどうだろうか。ソリャ無理だゼと言われそうな気もするが。 そこでレシピだが、お試しとして、茎/葉のオリーブオイル炒めはどうか。食べられず捨てるのもなんだから、少量で。下記のなかから、いくつか適当に選んで。(明日葉、浜防風は除く。) 洋物は下記のイタリアン表示がよいかも。なかでもフェンネルは入れたいところ。 ただ、野菜だけでは味気ないから、蒸浅蜊と一緒がよかろう。香辛料は塩・胡椒だけにして、あっさりしたものにしよう。数品作って、比べると、まあまあ食べれるナ的なものがあるのでは。 そうなれば、香りが好きでなかった方も、食べられるようになるかも。うん、イケそうと感じたら、好適野菜決めて、生鮭の切り身で試すとよい。魚の生臭さが消え、なかなかのものという感じがつかめるかも。 傘形花食用植物 (赤字はイタリアン) <<和系野菜>> ニンジン/人参(→ 20080610) Carota ミツバ/三葉芹(→ 20080603) アシタバ/明日葉(→ 20081007) ハマボウフウ/浜防風(→ 20080930) (ボウフウ/防風: 漢方薬草) セリ/芹(→ 20071127) 【類似注意】キツネノボタン、オオゼリ <<セロリ系野菜>> セロリ/Celery(→ 20081021) Sedano ワイルドセロリ/Wild Celery/中国セロリ/Smallage スープセロリ/Soup Celery/芹菜: 軟化させたようなセロリ セロリアック: 株セロリ Sedano rapa <<ハーブ系>> コリアンダー/Coriander/Phak-chii/香菜(→ 20080923) パセリ/Parsley/和蘭芹(→ 20080408) イタリアンパセリ/Italian Parsley Prezzemollo チャービル/Charvil: 若干、ピリッとする。 ディル/蒔蘿(イノンド)/Dill(→ 20081028) フェンネル/Fennel/茴香(→ 20090310) Finocchio <<他>> キャラウェー/姫茴香/Caraway: 果実は香辛料 クミン/馬芹/Cumin: 種子は香辛料[カレー粉成分] アニス/Anis・・・素人が教授するハーブ入門[2:アニス風味酒](20090527) 「料理講座」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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