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■■■ 「古事記」解釈 [2023.7.7] ■■■
[739] 太安万侶:「漢倭辞典」🔢
「古事記」には、品陀和氣命⑮天皇代に「千字文」請来、と。
残念ながら、構成の周興嗣[470-521年]@梁[502-556年]の著しか現存していないが、この書籍は桓武天皇代に正倉院在庫の記載もあり、その後、漢字の初等教科書として使用されていたようだ。
中華帝国の史書類から、倭国が漢文翻訳外国文書を提出していたのは、これよりずっと古い時代なのは明らかだから、専門家によるアドホック的だった漢文作成を、朝廷として標準規格化する方向に梶を切ったことを意味しているのだろう。
従って、太安万侶は、この時点こそが、倭語の漢字表記の始まりと見ていたと思われる。

この書の位置付けだが、重複なき1000文字であることが重要な訳ではなくカテゴリーに分けた語彙が順序だてて網羅的の並べてあること。韻を踏んでいる4字句なので、暗記しやすい点では秀逸な作品と言えよう。

ただ数詞というまとまりは無いし、網羅されてもいない。・・・
   @周興嗣:「千字文」
🈶 四 五 八 九 百 千 壹 萬
  遐邇壹體 四大五常 封戶八縣 九州禹跡
  百郡秦并 家給千兵 ョ及萬方
⊗ ならべる(肆筵設席) うるし(漆書壁經)
🈚 一二貳三参伍六陸七捌玖十拾佰仟万
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 100 1,000 10,000
いつ なな とう もも よろず
_ _ _亖_ _ _ _𠔀_ _ _ _ 卍
壹 貳 参 肆 伍 陸 漆 捌 玖 拾 佰 仟 萬


「古事記」は文字量が違うこともあり、数詞はほぼ網羅。特段の配慮はなさそうである。もちろん、天皇に関する数字は大数を使用しており、その様な配慮皆無の初等表記とは違う訳で。

---序文漢文---📖序文の対句数詞は訓で押韻か<一句><一事><得一><二靈><二氣><參~><三軍><三卷><通三><五行><五位><五等><六師><六合><八荒><廿八><百王><萬~><和銅四年九月十八日><五年正月廿八日>
---本文---
≪一≫113
≪二≫198📖数字2での遊びはせず
≪三≫177
≪四≫70📖4はIIIIや亖が似合う
≪五≫87📖千五百や五十の意味
≪六≫20📖六は軽視されている
≪七≫26📖文字"七"は文字通りの7
≪八≫150📖文字"八"への気配り
≪九≫14📖㊈は𠔀で ㊉はh
≪十≫82
≪百≫45📖百について一考
≪千≫27📖千は人+十だろう
≪萬≫10 ≪万≫_📖萬は好字
[内数]≪壹≫15 ≪貳≫6 ≪参≫_≪肆≫5≪伍≫9 ≪陸≫6 ≪漆≫5 ≪捌≫7 ≪玖≫(44)+3 ≪拾≫27 ≪佰≫9 ≪仟≫1📖漢数字の大字使用について

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