■■■ 「古事記」叙事的訓読  ■■■
㊦⑲[弟]男淺津間若子宿禰命㊄木梨之輕太子・伊呂妹輕大郎女
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7 天すめら皇みこと_は
7   崩かむあがり之し_て
7 後のち_に 定→➰木梨きなし之の
5      輕かる_(の)太子みこ_を
5       所知しろしめす
5        日繼ひつぎ_に←さだ-め
7  未⇔いまだ 卽→位くらゐ_に
7     ←つ-か ⇔ざり 之し間ま_に
5 其こ_の伊呂妹いろど
5  輕かる_の大おほ
7   郎女いらつめ_(を)姧をか-し 而ー
7 歌みうた_に曰まを-す
  阿志比紀能 夜麻陀袁豆久理 夜麻陀加美 斯多備袁和志勢
  志多杼比爾 和賀登布伊毛袁 斯多那岐爾 和賀那久都麻袁
  許存許曾婆 夜須久波陀布禮
  📖
7 此こ者は 志良宜しらげ歌うた 也ー

7 又また  歌うた_(に)曰まを-す
  佐佐波爾  宇都夜阿良禮能 多志陀志爾 韋泥弖牟能知波
  比登波加由登母 宇流波斯登 佐泥斯佐泥弖婆 加理許母能
  美陀禮婆美陀禮 佐泥斯佐泥弖婆
  📖
7 此こ者は 夷振ひなぶり之の
7    上歌あげうた 也なり き

5 是こ_を以もちて
7  百もも_の官つかさ及と
5   天あめ_の下した
5    _の人ひと等ら_は
5      背→➰輕かる_(の)太子みこ_に
7       ←そむ-き_まつり 而て
7  歸→➰穴穗あなほ_の御子みこ_に
7     ←よ-り_て _まつりき
3 爾ここに
7 輕かる_(の)太子みこ畏おそ-り 而ー
7  逃入→➰大前小前おほまへをまへ
5    宿禰すくね_(の)大おほ
7     臣おみ之の家いへ_にと
5       ←に-げ い-り 而て
5  兵器つはもの_を
7   備まう-け作つく-れ_り
    【爾時所作矢者銅其箭之內故號其矢謂輕箭也】
5 穴穗あなほ_(の)御子みこ_(は)
7  亦また 兵器つはもの_を
5   作つく-り_まし
    【此王子所作之矢者卽今時之矢者也 是謂穴穗箭也】
3 於是ここに
5 穴穗あなほ_(の)御子みこ_(も)
7  興→➰軍いくさ_を←おこ-し
7   圍→➰大前小前おほまへをまへ
7    宿禰すくね之の家いへ_を
7     ←かく-み_たま-ひ_き

7 爾ここ_に 到→➰其そ_の門と_に
7     ←いた-り_し時とき_に
5      大おほ氷雨ひさめ
5       零ふ-り_まし_て
7 故かれ  歌うた_(に)曰まを-す
  意富麻幣  袁麻幣須久泥賀 加那斗加宜
  加久余理許泥  阿米多知夜米牟
  📖

5 爾ここ_に 其そ_の
7   大前小前おほまへをまへ
7    宿禰すくね_(は)擧→➰手て_を←あげ
5     打→膝ひざ_を←う-ち_て
5      儛ま-ひかなで
7       歌よみ_て参まゐ_り来く
7 其そ_の  歌うた_(に)曰まを-す
  美夜比登能 阿由比能古須受 淤知爾岐登
  美夜比登々余牟 佐斗毘登母由米
  📖
7 此こ_の歌うた者は
7  宮人みやひと_の振ふり 也ー

7 此こ_の歌うた_(の)如ごとく
5  參まゐ-り歸き之て
5   白まを-さ_れ之し
   「
5    我わが 天すめら
7     皇みこと之の御子みこ_や
7      於→伊呂兄いろせ_の王みこ←に
5        无⇔及→兵つはもの_を
7         ←およぼ-す⇔なかれ
5    若もし兵つはもの_(に)
5     及およぼさ者ば
5      必かならず_や
5       人ひと咲わら-ふ
5     僕やつかれ_を
7      捕とら-へ_て 以もちて
5       貢進たてまつ_れ
          」
3 爾ここに(○○)
7  兵つはもの_を解と_き
5   退ひ-き坐ま-せ_り
2 故かれ(○○○)
7   大前小前おほまへをまへ
7    捕→➰其そ_の輕かる_(の)太子みこ_を
7     ←とらへ_まつりて
5       率ひきゐ-て_は
7        参出ま-ゐ い-で 以もちて
6          貢進たてまつ-り_き(○)
5 其そ_の 太子みこ_は
5    被捕とらはれ_て
5 歌うた_(に)曰まを-す
  阿麻陀牟  加流乃袁登賣 伊多那加婆
  比登斯理奴倍志 波佐能夜麻能 波斗能  
  斯多那岐爾那久
  📖

7 又また 歌うた_(に)曰まを-す
  阿麻陀牟  加流袁登賣 志多々爾母
  余理泥弖登富禮 加流袁登賣杼母
  📖

4 故かれ 其そ_の
5   輕かる_(の)太子みこ者は
5    於→伊余湯いよのゆ←に
5     流なが-さ_れり也ー
5 亦また 將まさに
5  流ながされ_む
5   _と_せ之し時とき
5 歌うた_(に)曰まを-す
  阿麻登夫  登理母都加比曾 多豆賀泥能
  岐許延牟登岐波 和賀那斗波佐泥
  📖
5 此こ_(の)三歌みうた者は
7  天田あまた振ぶり 也なり

7 又また  歌うた_(に)曰まを-す
  意富岐美袁 斯麻爾波夫良婆 布那阿麻理
  伊賀幣理許牟叙 和賀多々彌由米 許登袁許曾
  多々美登伊波米 和賀都麻波由米
  📖
5 此こ_の歌うた者は
5  夷ひな振ぶり_の
7   片下かたおろし也なり

7 其そ_の 衣通そとほり_の
5    王みこ 獻→➰歌うた_を
6     ←たてまつ-り_き
7 其そ_の歌うた_(に)曰まを-す
  那都久佐能 阿比泥能波麻能 加岐加比爾
  阿斯布麻須那  阿加斯弖杼富禮
  📖

5 故後しかるのち
5 亦また 不堪→戀こひ-し
5    慕した-ふ_こと
5     ←たへざ-り 而て
7  追お-ひ_し往ゆ-く時とき
5 歌うた_(に)曰まを-す
  岐美賀由岐 氣那賀久那理奴 夜麻多豆能
  牟加閇袁由加牟 麻都爾波麻多士
  📖

    【此云山多豆者是今造木者也】

7 故かれ 追お-ひ到いた-り
7    之し時とき_に待まち_て
5     懷なつかし-み
5      _したまひ 而て
5 歌うた_(に)曰まを-す
  許母理久能 波都世能夜麻能 意富袁爾波
  々多波理陀弖 佐袁々爾波 々多波理陀弖
  意富袁爾斯 那加佐陀賣流 淤母比豆麻阿波禮
  都久由美能 許夜流許夜理母 阿豆佐由美
  多弖理多弖理母 能知母登理美流 意母比豆麻阿波禮
  📖

7 又また 歌うた_(に)曰まを-す
  許母理久能 波都勢能賀波能 加美都勢爾
  伊久比袁宇知  斯毛都勢爾 麻久比袁宇知
  伊久比爾波 加賀美袁加氣  麻久比爾波
  麻多麻袁加氣 麻多麻那須 阿賀母布伊毛
  加賀美那須 阿賀母布都麻 阿理登伊波婆許曾爾
  伊幣爾母由加米 久爾袁母斯怒波米
  📖

7 此こ_の歌うた_(の)如ごとく
7 卽すなはち 共とも_に
7   自みづ_から死し-せ_り
4 故かれ 此こ_の
5  二歌ふたうた者は
4   讀よみ歌うた 也なり

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