表紙 目次 | 水母の話 2018年3月30日 うらしまくらげ の話小生はダイバーではないし、海月文学的な嗜好がある訳でもない。魚や貝は大いに気になる対象だが、それと比べれば、水母には水槽をチラッと眺める程度の関心しか払ってこなかった。しかし、たまたま水母をとりあげてしまい、のりかかった船ということで、全体を眺めてみようと思い立ったのである。小生的には、ほぼ一巡した気分だが、社会的に注目されている種を見過ごしていないか気になってきた。 と言うことで、クラゲ展示水族館館長の著作本[村上龍男+下村脩:「クラゲ 世にも美しい浮遊生活」PHP新書 2014年]の目次にあがっている種をカバーしているか調べることにした。[大変申し訳ないが、当該書籍を読んでいない。] 有櫛動物や軟体動物を除き、刺胞動物としてのクラゲに限って、勝手に再編整理してみると、こんな風になっている。・・・ 【典型イメージ】 《鉢虫旗口水母》 →水水母 北水水母 ラビアータ水水母 未詳の水水母@パラオ アンガウル島 →北幽霊水母 幽霊水母 天草水母 "Papuan jellyfish"の変種群 【食用】 《鉢虫根口水母》 →越前水母 備前水母 砂色水母 【キュート】 《ヒドロ虫花水母》 →紅水母 →花灯[はなあかり]水母 浦島水母 《ヒドロ虫軟水母》 →ギヤマン水母 八方柔軟[やわら]水母 白水母 《ヒドロ虫硬水母》 →唐傘水母 【発光】 《ヒドロ虫軟水母》 →御椀水母 《ヒドロ虫淡水水母》 →花笠水母 《鉢虫旗口水母》 →沖水母 【奇妙】 《ヒドロ虫花水母》 →鰹の冠 《ヒドロ虫管水母》 →毛虫水母 《鉢虫根口水母》 →逆水母 【恐怖】 《ヒドロ虫淡水水母》 →鉤ノ手水母 《箱虫立方水母》 →行燈水母 《鉢虫旗口水母》 →柳水母 赤水母 【その他:加茂水族館展示有力種】 《ヒドロ虫花水母》 →衣魚子水母 →飾り水母 碇四つ星水母 烏帽子水母 →枝管水母 北枝水母 →片足水母 →銀貨海母 →北髪水母 髪水母 →サルシア水母 《ヒドロ虫軟水母》 →松葉水母 髪黒目水母 火灯[ひともし]水母 《ヒドロ虫管水母》 →瓔珞水母 小坊主韮 白毛虫…不明 《ヒドロ虫淡水水母》 →子持鉤ノ手水母 《ヒドロ虫剛水母》 →日輪水母 弥次郎兵衛水母 《ヒドロ虫硬水母》 →釣鐘水母 《箱虫立方水母》 姫行燈水母 火水母 《箱虫Chirodropida》 →ハブ水母 《鉢虫旗口水母》 →サム水母 Pacific sea nettle 日輪柳水母 《鉢虫根口水母》 →疣水母 Blue blubber jellyfish 《鉢虫冠水母》 →エフィラ水母 📦 浦島は 無駄な箱でも 頂戴す 《ヒドロ虫花水母》で、いかにも展示したくなりそうな名前の種が落ちていた。 浦島水母 Videoを見ると、まさに、う〜む。 → 『ウラシマクラゲ』東海大学海洋科学博物館 by miuemon@YouTube 2013/03/20 開けてはいけない玉手箱だろうか。 使い途もない海のモノを、手に入るなら貰っておくかと陸にあげてはいけないというアフォリズムということで。 ただ、この水母が天敵である亀に乗るとは思えない点で、この想定には難がある。しかし、その手の可能性はゼロとも言いきれまい。 他種水母に喰われることを避けるため、その傘の上に乗っかったりすることがあるのかも。そして、一緒に浜に打ち上げられ、お陀仏。 水槽中で同種が互いに絡み合ってしまいえらいことになっていることはママあるから、想像してみたに過ぎないが、無理か。 ついでだから、《ヒドロ虫花水母》の種のリストでお隣に来てしまったグループの種も加えておこう。 🎐 リンリンと 揺れる揺れるゾ 気色良く 垂れ下がる胃の形がどうなのか気にさせるお名前。 鈴振水母 "鈴振り"とは志ん生十八番の艶笑噺だが、巫女さんの振る鈴に似ているとしておこう。 傘径1.4mm。2本の触手を持ち、そこには刺胞塊の珠。クラゲ芽でクローン増殖するタイプである。 ご参考に、「全体像」として、種の長いリストを作成しておいた。[→] 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |