→INDEX ■■■ 「古事記」解釈 [2023.2.20] ■■■ [歌の意味25]八千矛神重視 【伊邪那美命&伊邪那岐命】⇒ 【速須佐之男命&__】⇒ 【八千矛神(大国主命)&沼河日売】⇒ 【大国主命&須勢理毘賣命】⇒ 【豊玉比売&比古遲(火遠理命)】⇒ 【①天皇&伊須氣余理比賣】⇒ 【倭建命&(后)弟橘比賣命 美夜受比賣】⇒ 【⑯天皇&黒比売 大后 八田若郎女】⇒ 【女鳥王&速總別王】⇒ 【木梨之輕太子&軽大郎女】⇒ 【㉑天皇&赤猪子 三重の采女 大后 袁杼比売】 何といってもこの特徴は、天孫系が完璧に無歌である点。 天照大御神⇒ [太子]正勝吾勝勝速日天忍穗耳命&万幡豊秋津師比売⇒ 天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸& 木花之佐久夜毘賣 「萬葉集」でも、天孫系神名を詠み込んだ歌は、以下の歌人の例外的作品以外には存在していない。 【天照大御神】㊣皇族[祖] 天照らす日女の命…巻二#167[柿本人麻呂 殯宮挽歌] 天照らす神…巻十八#4125[大伴家持 七夕歌] このため、出雲系とは対照的な印象を与える。 【八千矛神 大汝神 少名御神】㊚出雲系 八千桙の神…巻六#1065 巻十#2002[柿本人麻呂 七夕歌] 大汝 少彦名…巻三#355 巻六#963 巻十八#4106[大伴家持] 大穴道 少御神…巻七#1247 「萬葉集」は神名/人名を余り詠み込んでいないが、「古事記」では結構見かける。もともと、相対で歌を詠むことが多いから、人称代名詞的表現で十分な訳で、神名/人名をわざわざ使うのはそれなりの理由がある筈で、叙事ならではの用法なのかも。 出雲系が目立つが、古代伝承を取り上げている感を醸しための工夫と見ることもできよう。一方、皇族名称だが、ママ記載することは避ける筈で、にもかかわらず歌に登場するのだから、特別な扱いがなされていると考えるべきだろう。・・・ 《上巻@出雲》 【八千矛神】㊚出雲系 [__2]【八千矛神(大国主命)】八千矛の神の命は八洲国📖 [__3]【沼河日売】八千矛の神の命は萎草の📖 [__4]【沼河日売】青山に日が隠らば・・・八千矛の神の命📖 [__6]【須勢理毘賣命】~語八千矛の神の命や・・・吾はもよ女にしあれば📖 【弟棚機】㊪巫女 【阿遲志貴高日子根の神】㊚出雲系 [__7]【伊呂妹 高比賣】夷振天なるや弟織機の・・・味耜高彦根の神ぞや📖 《中巻初代天皇段》 【鵜飼が伴】㊦臣下 [_15]①天皇⇒【久米人】盾並めて伊那佐の山の・・・鵜飼が伴📖 《中巻10代天皇段》 【御真木入日子/⑩天皇】㊣皇族 [_23]【少女】御真木入日子はや📖 《中巻倭建命関連》 【出雲健】㊚出雲系 [_24]【倭建命】やつめさす出雲建が📖 《中巻15代天皇段》 【振熊将軍】㊦臣下 [_39]【忍熊王】いざ吾君振熊が📖 【少名御神】㊚出雲系 [_40]【御祖 息長帶日賣命】此の御酒は吾が御酒ならず・・・石立たす少名御神の📖 【"古波陀"乙女】㊛婚姻で血族化 [_46]【(太子)大雀命】道の後こはだ乙女を雷の如📖 [_47]【(太子)大雀命】道の後こはだ乙女は争はず📖 【大雀命/⑮天皇御子/⑯天皇】㊣皇族 [_48]【吉野之國主等】品陀の日の御子大雀📖 【須々許理】㊦臣下 [_50]【⑮天皇】すすこりが醸みし御酒に📖 《下巻16代天皇段》 【黒鞘のまさつこ/K日賣】㊛婚姻で血族化 [_53]【⑯天皇】沖辺には小舟連ららく黒鞘のまさつこ我妹国へ下らす📖 【鳥山】㊦臣下 [_60]【⑯天皇】志都歌之歌返山代にい及け鳥山📖 【女鳥王】㊣皇族 [_67]【⑯天皇】女鳥の吾が大王の📖 【隼別/速総別】㊣皇族 [_68]【女鳥王】返歌高往くや隼別の📖 【隼別/速総別】【雀/大雀命/⑯天皇】㊣皇族 [_69]【女鳥王】雲雀は天に駆ける高往くや隼別雀獲らさね📖 《下巻軽王・軽大郎女》 【大前小前宿祢】㊦臣下 [_81]【穴穂命】大前小前宿祢が金門陰📖 【軽の乙女/軽大郎女】㊣皇族 [_83]【木梨之輕太子】天田振天だむ軽の乙女甚泣かば📖 [_84]【木梨之輕太子】天田振天だむ軽乙女したたにも📖 《下巻21代天皇段》 【三重の子/婇】㊦官女 [100]【三重の采女】纏向の日代の宮は📖 【臣の少女/婇】㊪少女 巫女 [103]【㉑天皇】浮歌水注く臣の少女📖 《下巻23代天皇関連》 【鮪/志毘臣】㊦臣下 [109]【即位前㉓天皇】@歌垣経緯潮瀬の波折りを見れば遊び来る鮪が端手に妻立てり見ゆ📖 【鮪 志毘/志毘臣】㊦臣下 [111]【即位前㉓天皇】@歌垣経緯大魚吉鮪突く海士よ📖 【置目】㊪少女 巫女 [112]【㉓天皇】浅茅原小谷を過ぎて百伝ふ鐸ゆらくも置目来らしも📖 [113]【㉓天皇】置目もや淡海の置目📖 (C) 2023 RandDManagement.com →HOME |