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■■■2016年3月の記述内容 ■■■
2016.3.31  折楊柳詩
   柳の小妓的イメージはそれなりにわかる。
   しかし別離の縁起モノとされる由縁はよくわからぬ。
   水辺の樹木だし。   →本文
2016.3.30  「酉陽雑俎」の面白さ 超人的盗人
   短編小説はなかなかイケル。
   盗人稼業の老僧が跡継ぎを殺させるお話だからだ。
   しかも、士人と僧侶が武器論議で徹夜との設定。   →本文
2016.3.29  「酉陽雑俎」の面白さ 食材一覧
   食材をどのように見ていたのか眺めてみた。
   当然ながら肉食の世界。   →本文
2016.3.28  「酉陽雑俎」の面白さ 俗言重視
   "廣知"を重視していたことがわかる。
   そこから洞察力が生まれるからだろう。
   ただならぬ知力と言えよう。   →本文
2016.3.27  「酉陽雑俎」の面白さ 科学技術と技能
   怪奇話満載本だが科学的思考と縁遠いと見るべきでない。
   創造性のモトを考えさせる記述が多いからだ。
   科学技術史の意義を示唆しているともいえる。   →本文
2016.3.26  「酉陽雑俎」の面白さ 胡散臭いお話
   迷信では、との指摘も平然と。大丈夫かいナ。
   俗説には、よくできた宣伝話もある、ト。
   この手の話は生々しくなるので少ないが。   →本文
2016.3.25  「酉陽雑俎」の面白さ 葬儀のしきたり
   淡々と民俗学的に風習を記載。
   "弔"の由来を書いており、その気分で読めということ。
   華美な葬儀への批判ではなく、本質を見よ、と。   →本文
2016.3.24  「酉陽雑俎」の面白さ 珍譚(異の解釈)
   奇譚話は珍しいものではない。重要なのは、話の目的の方。
   それを踏まえて解釈すべきであろう。
   不思議な現象でも、どういうことかわかる時がくるもの。   →本文
2016.3.23  「酉陽雑俎」の面白さ 尊師玄奘
   「大唐西域記」が何たるかわからないと感覚はつかめまい。
   土着宗教と習合した仏教をどう見るかという話だからだ。
   正典なきが故に思想的に柔軟なのは明らかだが。   →本文
2016.3.22  「酉陽雑俎」の面白さ 珍習(文化)
   西域を見ればわかるように、文化的違いは小さなものではない。
   仏教圏といっても様々。そこから外れれば尚更。
   例え鬼神でも、ママ受け入れるしかない。   →本文
2016.3.21  「酉陽雑俎」の面白さ 珍景(水と塩)
   地名で読むようにとの指示がありそうな話だらけ。
   先鋭な問題意識を感じさせるので笑えないもの多し。
   実は、こういう本なのだと語っている訳だ。   →本文
2016.3.20  「酉陽雑俎」の面白さ 珍品(異種)
   珍しい動植物茸類はいくらでもあろう。そんなものを囃すでない。
   そんな思想が見て取れる。類書とは正反対の姿勢。
   至るところに「気付き」が隠されている。   →本文
2016.3.19  「酉陽雑俎」の面白さ 珍品(石)
   地震石とか石炭のような地質学話が結構入っている。
   玄奘の旅行記からは気になるものをピックアップ。
   とっぴょうしもない話は1つも無い。   →本文
2016.3.18  「酉陽雑俎」の面白さ 珍品(貢物とお宝)
   現代の価値観とほぼ同じで怪奇色無し。
   骨董集めの趣味も似たところがあるし。
   思わずワッハッハ。   →本文
2016.3.17  「酉陽雑俎」の面白さ 音楽の本質
   音楽の社会性の逸話から軽く始める。
   琵琶好きで作曲が趣味だと、そんなことに興味なし。
   神がかりとは創造のインスピレーションの筈だし。   →本文
2016.3.16  「酉陽雑俎」の面白さ 廃墟寺巡礼
   仏教弾圧は凄まじいものだった。国粋主義の時代へ突入。
   滅びつつある仏教美術観賞の手引きを残したということ。
   長安壊滅近しを感じていたかのよう。   →本文
2016.3.15  「酉陽雑俎」の面白さ 金剛経のご利益
   仏教の「空」概念で読むべきパートかも。
   呪術的読経効果の話や仏教哲学の説話とは違う。
   妖怪や鬼の世界には嫌気がさしていたのだろう。   →本文
2016.3.14  「酉陽雑俎」の面白さ 鷹狩
   高貴な人々の遊びについての薀蓄。
   と言っても、鷹の羽根色評価。
   保護色として見ろと。   →本文
2016.3.13  「酉陽雑俎」の面白さ 竹譜
   竹は武器材料だったから崇拝対象かネとのガツンと一撃。
   成長の速さを愛でるなら慈竹が登場してもよさそうなものとも。
   気になった種だけ指摘。   →本文
2016.3.12  「酉陽雑俎」の面白さ 天竺から帰還の倭僧
   仮名で詳細わからず。段成式の友であろう。
   実質禁忌の天竺行き決行者に惹かれぬ訳なし。
   誰なのか気になる。   →本文
2016.3.11  「酉陽雑俎」の面白さ 諾皋記の意義
   鬼神逸話集のタイトルを呪文から採用とは。
   中華思想とはどういうものか考えようとの趣旨のようだ。
   但し、暇つぶしの読みもの、とも。   →本文
2016.3.10  「酉陽雑俎」の面白さ 羽 (難物)
   成式一流の僻典怪字と辛辣な皮肉が読みとれる。
   ・・・これこそが、この本の醍醐味。   →本文
2016.3.9  「酉陽雑俎」の面白さ 羽 (色々)
   相変わらずの観察眼の鋭さを披歴。
   なんといっても、鸚鵡と杜鵑の記述が楽しい。
   為政者としての姿勢を問うているようなものだから。   →本文
2016.3.8  「酉陽雑俎」の面白さ 名医の特徴
   極めて蛋白な記述。そこに思想性を感じる。
   医とは病機の見極めにあり。処方ではない。
   本質を見極める力こそが名医の条件。   →本文
2016.3.7  「酉陽雑俎」の面白さ 夢とは
   これが、夢占い時代の書とは思えない出来栄え。
   本質を抉り出す刀の切れ味は賞賛モノ。   →本文
2016.3.6  「酉陽雑俎」の面白さ 序で垣間見える思想
   極めて短い序文だが、ここが肝。
   ただ、ママではその真意は読み取れまい。
   全巻に触れると、直観的にわかってくる。   →本文
2016.3.5  「酉陽雑俎」の面白さ 異界の時間
   仙界の1日は1年。冥界の1年は娑婆の1日。当たり前だ。
   桃1ツ食べながら将来に思いをはせれば、それは1年相当。
   歴史回顧に数日費やすがそれは何百年にも相当する。   →本文
2016.3.4  「酉陽雑俎」の面白さ 文字遊び
   析字云々話は収載したくなかったのかも。
   馬鹿馬鹿しき「八+人」話で十分といったところ。   →本文
2016.3.3  「酉陽雑俎」の面白さ 腐敗僧侶と弄道術批判
   宗教に名を借りた反社会的動きへの批判は痛烈。
   これらを怪奇モノとして扱うべきではなかろう。   →本文
2016.3.2  「酉陽雑俎」の面白さ 李白評
   傍若無人的態度はどんなものかネ。
   その割に軍事帝国礼賛だし。
   杜甫の笑い無し体質と似たところあり。   →本文
2016.3.1  「酉陽雑俎」の面白さ 金鎖錢
   招き猫は唐の頃の俗説が発祥かも。
   銭を抱える猫もいたようだし。   →本文

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