2016.6.30 「酉陽雑俎」の面白さ 梨樹内娃館 お気軽な笑い話だが、世間的には怪奇譚。 機智に富んだ作者の創作である。 しかし、それは伝聞実話でもある。 →本文 2016.6.29 「酉陽雑俎」の面白さ 柳葉魚 洞庭湖/柳葉湖の鮒料理で宴会に耽る洛陽の宮廷批判と違うか。 河陽城の奇譚であるし。 →本文 2016.6.28 「酉陽雑俎」の面白さ 苔の話 お寺の苔でシンミリは風土的にあり得るのだろうか。 水に入れると黄金色に光る苔の話なら中華的だが。 ただ、それは苔でなく藻だと思う。 →本文 2016.6.27 「酉陽雑俎」の面白さ 多肉植物 サボテン売り場に並ぶ"爪蓮華"の話が収載されている。 屋根の上に生やすのが好まれていたのかも。 薬草栽培ではなく純観賞用。 →本文 2016.6.26 「酉陽雑俎」の面白さ 地衣類 廬山名物の石耳に注目せよ、と。 多分、地衣類である。菌でもなく、苔でもないのだ。 目のつけどころが冴えている。 →本文 2016.6.25 「酉陽雑俎」の面白さ 菌(茸)類 霊芝的発想の分類感覚とは違うようだ。 粘菌と思しきものだけ詳述。 →本文 2016.6.24 「酉陽雑俎」の面白さ 儀礼の異 "異"とは思えない話も収載されている。 国際的にみると、その常識は通用しないかも、ということか。 儀礼の見方は難しい。 →本文 2016.6.23 「酉陽雑俎」の面白さ 三井寺"九乳鳧鐘"譚の元ネタ 鐘と磬で異なる法器だが、両国で、話の筋は全く同じ。 山東の方は、寺も磬も、以後行方知れず。 思うに、興福寺に渡来した磬なのでは。 →本文 2016.6.22 「酉陽雑俎」の面白さ 袈裟と僧衣 フレッシュな僧だらけで律もないがしろに。 袈裟の精神も今いずこだったらしい。 →本文 2016.6.21 「酉陽雑俎」の面白さ 仏僧の占術 登場する仏僧は占いと称してなかなか味なことを。 マ、期待されているのは占いと呪術なのだろうから当然。 これが僧一般だったとは思えないが。 →本文 2016.6.20 「酉陽雑俎」の面白さ 時間感覚は幻想 刹那という概念の凄さに気付いていそう。 現代日本人より科学的と言えなくもない。 →本文 2016.6.19 「酉陽雑俎」の面白さ 末法予感 流石、インテリ。冷静に仏教の行く末を案じていた模様。 少なくとも、ガンダーラはもう駄目だと。 中華帝国も推して知るべし。 →本文 2016.6.18 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】獺漁業 カワウソを鵜飼のように使う例は東南アジアに現存する。 ヒト馴れする動物との協力関係というにすぎない。 ただ、何十年、何代と続くお付き合いが不可欠。 →本文 2016.6.17 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】奇術 どう見ても奇術という話が収載されている。 傑出したショウは大好評だったのだろう。 →本文 2016.6.16 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】曲芸達人 武人もポロ競技技術で評価される平和な時代。 実戦に役に立ちそうもないスゴ技磨きが進んでいたようだ。 戦争用の必須技も見世物的に。 →本文 2016.6.15 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】怪力達人 天下泰平の世だと、武人は力技奉納に注力せざるを得ない。 超人的能力を披歴すれども、戦争は賛美せず。 仏教勢力が支援していたのかも。 →本文 2016.6.14 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】虫の仕込み芸 蜘蛛は調教できぬが、闘蜘蛛遊戯は可能。 その究極芸があったらしい。疑いはあるものの。 世は成熟の限りだったのである。 →本文 2016.6.13 「酉陽雑俎」の面白さ 【詭習】大道芸 手を欠損し、足芸で食べている大道芸人ありの話。 長安の名勝地でのこと。 書のレベルの高さに驚いたようだ。 →本文 2016.6.12 「酉陽雑俎」の面白さ 蠑螈信仰 イモリとは阿修羅の表象ではなかろうか。 降雨祈願に使われるらしいから。 →本文 2016.6.11 「酉陽雑俎」の面白さ 阿修羅はインドの古代神 土着の水神が最高神だった時代があったようだ。 樹木神信仰勢力が一気に潰しにかかり大戦争に。 "阿修羅"界はご都合上の六道。 →本文 2016.6.10 「酉陽雑俎」の面白さ 六道の地獄 "地獄変"壁画大流行なので一応触れたのだろう。 地獄で騒ぎたがるのは社会現象と看破。 →本文 2016.6.9 「酉陽雑俎」の面白さ 六道の餓鬼と畜生 現代の丸暗記進化論の主張より優れたものの見方。 そもそも分類は細かくすればキリが無い。 分類の視点が肝。 →本文 2016.6.8 「酉陽雑俎」の面白さ 阿修羅の実像 本来的には天人で、半ば不死で、愉悦的生活を送っていそう。 帝釈天のヒエラルキーに対抗したので除外されただけ。 →本文 2016.6.7 「酉陽雑俎」の面白さ 須弥山世界 とてつもなき詳述の空想的地誌から僅かを引用。 象徴的な部分なのだろうが、その意図はわからない。 インド帝国観の披歴と見よ、ということか。 →本文 2016.6.6 「酉陽雑俎」の面白さ 銀河宇宙観 18,383年という広大さ表現には恐れ入る。 その一方で、ヒトは微細な蟲に動かれていると。 現代に通用する優れた概念と言えよう。 →本文 2016.6.5 「酉陽雑俎」の面白さ 天人五衰 欲界の天人とはインドの古代経典の神々。 そのモデルは実在の王だろう。 仏教の表現様式は芸術的といえよう。 →本文 2016.6.4 「酉陽雑俎」の面白さ 帝釈天 "帝釈天と32天-四天王-娑婆-修羅"構造の由来を示唆。 仏典で触れることなき"録異"話。 →本文 2016.6.3 「酉陽雑俎」の面白さ 三十三天 香樹と蓮花池の庭園に臨む立派な建物の地。 そこで生まれる「歓喜」とは何なのだろう。 →本文 2016.6.2 「酉陽雑俎」の面白さ 鬘持天 梵天や四天王を拝するより、佛の教えに耳を傾けたい。 それが著者の気分なのでは。 →本文 2016.6.1 「酉陽雑俎」の面白さ 消しさられた西明寺 教学拠点であり最大級を誇った寺院の復興はなかった。 浄土庭園を核とした大伽藍だったから嫌われたのでは。 古木崇阜,幽若山谷に蓮池の。 →本文 |