2016.7.31 「酉陽雑俎」の面白さ ホワイトタイガー 虎窟山という地名の由来が記載されている。 白虎発見の最後かも知れぬと言いたかったか。 東海の黄公譚の戯作を念頭に。 →本文 2016.7.30 「酉陽雑俎」の面白さ 龍の尺木 龍の核心的部分は頭の角である。 それは、空中浮揚実現の決め手。神仙信仰の肝。 西域由来の丹薬服用とドラッグ薫香の象徴。 →本文 2016.7.29 「酉陽雑俎」の面白さ 蛻の殻 "モヌケのカラ"はよく聴く言葉。 脱皮の抜けがらの意味だが、"裳脱け"と書くのもアリ。 登仙と直接つながる訳ではなさそう。 →本文 2016.7.28 「酉陽雑俎」の面白さ 宝剣 青龍剣の話が収載されている。宝剣人気上々か。 古代墓副葬品探しも活発だったようだ。 →本文 2016.7.27 「酉陽雑俎」の面白さ 屍解 開棺すると遺骸無しは、昇天した仙人たる証拠とされた。 いかにもご都合主義からくる道教的概念と言えよう。 →本文 2016.7.26 「酉陽雑俎」の面白さ 「狼狽」の語源 周章狼狽と呼ぶべきではないか。 狼狽だけだと、どうにもならない状態を指すようだから。 →本文 2016.7.25 「酉陽雑俎」の面白さ 禍不入慎家門的発想 禍を招き易そうな体質があるゾ篇"。 佛像への祈りと寺への寄進で解決などありえまい。 考えればわかりそうなモノ。 →本文 2016.7.24 「酉陽雑俎」の面白さ 麝香が薫る錦袋に入っていた蟲 訳のわからぬ高級品があるものだ。 五色に塗られた蝉の抜け殻の足にコイン入りの袋。 恋して娑婆に堕ちた仙人の表象だろうか。 →本文 2016.7.23 「酉陽雑俎」の面白さ 易姓革命 臣が君子になりかわるための理屈が五行的「徳」。 中華思想ではそれがいたくしっくりくるのである。 儒教体質とはそういうもの。 →本文 2016.7.22 「酉陽雑俎」の面白さ 白頭公 悪しき事発生の前兆が、白髪老人神の出現。 しかし、毅然として対処すればなんということなし。 そうは書いていないが、その気分では。 →本文 2016.7.21 「酉陽雑俎」の面白さ 畢 畢とは、長い柄の兎捕獲網の名前らしいが、星官名である。 ところが、屍視肉の意味にもなるらしい。 仙術好みの鍼灸師の命名。 →本文 2016.7.20 「酉陽雑俎」の面白さ 赤木 宗廟に赤木との設定にどのような意味があるのだろうか。 松柏からの脱却であるのは確かだが。 →本文 2016.7.19 「酉陽雑俎」の面白さ 蟲(蜂[続]) 社会性無き泥蜂と土中棲黒雀蜂と思しきパートを眺めてみた。 観察眼は鋭いが、流石に昆虫記レベルは無理。 そのかわり、公案的ニュアンスを込めた記述に。 →本文 2016.7.18 「酉陽雑俎」の面白さ 受験生の錯乱 疲労困憊した科挙受験生の夢話は他とは性格が異なる。 睡眠不足とストレスにさらされ、現実と夢がゴッチャにもなろう。 そこまでして、なんなのだろう感あり。 →本文 2016.7.17 「酉陽雑俎」の面白さ 雨乞い儀礼 巨石を持ち上げる祈雨儀式があるそうだ。 その石とは、倒れて風化した雨神像の可能性もあろう。 忘れ去られた古代の風習の残滓かも。 →本文 2016.7.16 「酉陽雑俎」の面白さ 樹木に浮かんだ文字 「大コ善哉」をことさら取り上げたくなったようだ。 本気で政治を考えようとの心意気にうたれたからかも。 しかし、現実は、権力闘争の世界。 →本文 2016.7.15 「酉陽雑俎」の面白さ 聖山 山信仰は、官僚が再編したから極めてわかりにくい。 ただ、じっくり眺めると見えて来る。源流は四川では。 帝国化に魅力的な思想だったからだろう。 →本文 2016.7.14 「酉陽雑俎」の面白さ 怪豚か神豚か 仏典を勝手に解釈したので、豚が北斗信仰に繋がっている。 寿命に影響を与えるお遣いと見なされることになる。 ただ、真面目に受け取る人だらけとは言い難い。 →本文 2016.7.13 「酉陽雑俎」の面白さ 西域の伝説 中華帝国への文化輸出の都市国家クチャの繁栄は続かなかった。 龍を手懐ける伝説が生まれた瞬間没落が決まったようなもの。 今では、総てを失った姿が残るのみ。 →本文 2016.7.12 「酉陽雑俎」の面白さ 葬儀の違い 鳥葬・魚葬・獣葬という供養的葬儀は嫌われた。 インド/チベットが避けた、"地獄"に近しい土葬好み。 その替わり、お棺を重視したようだ。 →本文 2016.7.11 「酉陽雑俎」の面白さ 古代神話なき社会 三皇五帝辺りの話には冷淡である。 官僚的編纂で土着信仰の生命感を失っているからだろう。 そこらがソグド人との大きな違い。 →本文 2016.7.10 「酉陽雑俎」の面白さ ゾロアスター教の思い出 ゾロアスターの本貫地はソグド人の地。絹の道の十字路でもある。 一大宗教だったが、イスラム武装勢力により壊滅の憂き目。 8世紀半ばには唐も手足だせずに。 →本文 2016.7.9 「酉陽雑俎」の面白さ 湖南の蛇退治 仏教も蛇退治は得意だったらしい。 もちろん土着民の期待に応えるべく、呪術で。 その一方で高踏的な公案の世界があった訳だ。 →本文 2016.7.8 「酉陽雑俎」の面白さ 道教の対蛇施策 華南道教の両巨頭は蛇退治に熱心。 師は蜀賊征服ということで。 その弟子は蛇信仰を天子の龍信仰に転換。 →本文 2016.7.7 Brexitの見方 保守インテリ層の見方を想定してみたら如何。 これなくしては、暗記的認識になりかねまい。 →本文 2016.7.7 「酉陽雑俎」の面白さ 赤烏二年 卑弥呼が親魏倭王に封じられた翌年の事績話。 真意がよくわからないが、水難防御話か。 →本文 2016.7.6 「酉陽雑俎」の面白さ くびき 渾身のパロディ小説である。 もちろん、道教説話。 →本文 2016.7.5 「酉陽雑俎」の面白さ ひと芝居 芝居がかった手口でも、容認せざるを得ないことは少なくない。 否定するのも大人げないし。 →本文 2016.7.4 「酉陽雑俎」の面白さ 玄武攷 蛇変じて亀になるのが玄武との異説掲載。 道教の融通無碍な概念形成方法を示唆していると言えよう。 今の形に定着したのは唐代のこと。 →本文 2016.7.3 「酉陽雑俎」の面白さ 竹芝 竹につく茸/菌類の話をする人は滅多にいない。 この分野に関心があったのは間違いなさそう。 茸への特別な思いがあったのかも。 →本文 2016.7.2 「酉陽雑俎」の面白さ 指導者が見た吉兆 オーラを感じさせる指導者は稀。 しかし、朋友も頷くような傑物はいるもの。 そんな人々に力を発揮して欲しいもの。 →本文 2016.7.1 「酉陽雑俎」の面白さ 妬婦 中華帝国では、嫉妬深い女性の問題は根深いものがある。 血族繁栄至上主義の上、命を軽視する王朝政治だから宿命的。 宇治十帖の世界とは違うのである。 →本文 |