2016.8.31 「酉陽雑俎」の面白さ 平壌に刀豆 ナタ豆は熱帯性植物なので、マイナーな存在である。 しかるに、厳冬期がある平壌に生えているとの指摘。 夏季農耕適地と見たのであろう。 →本文 2016.8.30 「酉陽雑俎」の面白さ 青田酒 水が酒に替わるのは奇術である。 要するに、青田洞開発の道教の術だと思われる。 醗酵野葡萄を使ったのでは。 →本文 2016.8.29 「酉陽雑俎」の面白さ 酒杯藤 不詳の蔓性樹木だが、西域棲息の種のようだ。 中華帝国権益地域が広がった結果、知った植物。 中原へは移植困難だったのだろう。 →本文 2016.8.28 「酉陽雑俎」の面白さ 鳥形の妖怪 産褥で死亡した妊婦と梟の融合が妖怪の基本形では。 大元は楚の9人頭の鳥トーテムだと思う。 不祥な兆しにして、信仰潰しを図ったのだろう。 →本文 2016.8.27 「酉陽雑俎」の面白さ 川端康成採用譚 "崑崙奴"と"聶隱娘"は段成式の著作ではなかろう。 エスプリが効いてない作品を収載したくはない筈だから。 娯楽性のセンスが違いすぎるし。 →本文 2016.8.26 「酉陽雑俎」の面白さ 韋行規と雷 武侠人の技と仙術は紙一重かも。 それを繋げるのが雷か。 →本文 2016.8.25 「酉陽雑俎」の面白さ 謝豹 これは怪奇譚ではなく、寓意的な創作話と思われる。 "恥"は死に値するとの風土もあったことがわかる。 そんな感覚ゼロ時代に突入していたのだろう。 →本文 2016.8.24 「酉陽雑俎」の面白さ 砉然 難しい文字だが、漱石も使っていた、音を表現する熟語。 小生は、バッとかベリバリといった語感と見た。 由来は、牛の解体で骨皮分離の際に出る音。 →本文 2016.8.23 「酉陽雑俎」の面白さ 謝聖公 100年前の統一王朝時代に死んだという若者が登場。 皇太后に続く殺戮対象となった、初代の孫たる皇太子か。 暗愚な天子を抱えた王朝の教訓話か。 →本文 2016.8.22 「酉陽雑俎」の面白さ 玉龍 ここでは龍ではなく、玉器のこと。しかも、精巧なカラクリ工芸品。 それを辺境の下層軍官が所有。 当時の辺境臭紛々。 →本文 2016.8.21 「酉陽雑俎」の面白さ 紅沫 朱墨は消そうとしても残滓が見えたりするのだろう。 それは、儒者の丹書と屈原の佩が醸す芳香の暗喩でもあろう。 「酉陽雑俎」執筆の目的からすれば。 →本文 2016.8.20 「酉陽雑俎」の面白さ 割れた玉精碗 宝物を壊した小奴が、主人の命で殺される。 直接の咎からではなく、超人的だからか。 強奪品と見破った故意の行為かも。 →本文 2016.8.19 「酉陽雑俎」の面白さ 壷中天の費長房 壷とは、洞天の表象法器ではなかろうか。 ただ、インテリ層しか納得しないと思うが。 要するに、"游"と"観"を究めるための道具。 →本文 2016.8.18 「酉陽雑俎」の面白さ 方相氏 追儺や大喪の儀式は、中華帝国発祥時代にはできあがっていたようだ。 儀式担当官が4ッ目仮面で変装と、形式も洗練されている。 地場の呪術が帝国官僚によって編纂されたのだろう。 →本文 2016.8.17 「酉陽雑俎」の面白さ トカラの王女 ペルシア、仏教、ギリシアの文化が残るのがトカラ。 それぞれに敬意を払わねばコトは上手く運ばない。 →本文 2016.8.16 「酉陽雑俎」の面白さ 壺丘子の人相拝見 列子が、"学び"を止め普通の生活に戻った切欠話を引用。 ご都合主義的な解釈の横行に呆れたからか。 →本文 2016.8.15 「酉陽雑俎」の面白さ 炊臼 "炊臼之夢"は四字熟語として有名らしい。 "釜無し=婦亡し"というお話が琴線に触れたようだ。 底流にある臼杵信仰にも注目して欲しいが。 →本文 2016.8.14 「酉陽雑俎」の面白さ 仏僧による妖怪斬手話 四川での話である点からみて、"大蕃"の手では。 矢を入れる武具のような手など考えられぬから。 仏僧による斬手は願望にすぎない訳か。 →本文 2016.8.13 「酉陽雑俎」の面白さ 禁忌日 禁忌日の箇所を削除したバージョンがある。 節日の意義が変えられたたとの話を避けたのでは。 いかにも中華文化らしき所作。 →本文 2016.8.12 「酉陽雑俎」の面白さ 悪月 旧暦五月は危険な時期。俗習も数々あったに違いない。 それを示唆しただけだが、禁忌話とつながると厄介か。 →本文 2016.8.11 「酉陽雑俎」の面白さ フォント 書体については、余り掘り下げていない。 機能毎に標準化が進んだとの指摘のみ。 →本文 2016.8.10 「酉陽雑俎」の面白さ 冢井気 墓穴や井戸に入る際の危険性を指摘。 特に、醗酵菌がいそうなら要注意。 →本文 2016.8.9 「酉陽雑俎」の面白さ 武侠仙人 超絶技巧の剣舞を披露した"蘭陵老人"の話。 左道得意の長安市長を題材にした揶揄小説でもある。 大衆的反感の発露としての作品。 →本文 2016.8.8 「酉陽雑俎」の面白さ 大輪の白百合と聖数13 隠れ景教信者が存在したとの話と違うか。 道教と習合しているのでわかりにくいが。 →本文 2016.8.7 「酉陽雑俎」の面白さ 避塵巾子 寓意表現の塊のような詩を題材にしたお話のようだ。 権力闘争大好き社会の一断面を描いたということか。 素人には難解すぎる箇所である。 →本文 2016.8.6 「酉陽雑俎」の面白さ 墳墓盗掘 盗掘話は"怪"に映るが、一種の心情話と読むこともできる。 墓を護ってきた人々には辛いものがあった訳で。 →本文 2016.8.5 「酉陽雑俎」の面白さ タトゥーの高官 全身に蛇の刺青とは凄い。それを高官に任命するのだから流石。 朝廷にとっては、少数民族対策か。当の本人は、意に介せず。 官僚生活を堪能していそうなのが素敵。 →本文 2016.8.4 「酉陽雑俎」の面白さ 許旌陽的道教思想 エネルギッシュな道士もいたようだ。 そういう時代だったのであろう。 その影響力は小さなものではない。 →本文 2016.8.3 「酉陽雑俎」の面白さ 蛇的王国 蠻江と武夷山は閩越王の地域。 そこは蛇トーテム部族の地でもある。 実際に毒蛇だらけ。 →本文 2016.8.2 「酉陽雑俎」の面白さ 桑柴灰汁 蜘蛛に噛まれるのが恐ろしかった時代のようだ。 桑の木の灰汁入りの明礬軟膏が効くと。 毒消しは無理だが、軟膏としてはよかったかも。 →本文 2016.8.1 「酉陽雑俎」の面白さ 蛇足 蛇には痕跡的足があると生物学で習う。 焼くと足らしきものが出て来ることは教えないが。 単にそれだけの話。 →本文 |