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■■■2016年10月の記述内容 ■■■
2016.10.31  「酉陽雑俎」の面白さ 本草草部の核心
   「本草綱目」草部には10ほどの引用がある。
   「酉陽雑俎」が古そうということか。
   渡来モノの記述が多いこともあろう。   →本文
2016.10.30  「酉陽雑俎」の面白さ 宦官政治創始者評
   高力士をどう見るべきかの検討会での議論の紹介。
   もちろん政治屋的な主張をしている訳ではない。
   見るべき事績もしっかりと示してある。   →本文
2016.10.29  「酉陽雑俎」の面白さ 上級者向け迷字Quiz
   答もヒントも無い、5文字の仏典知識クイスが載っている。
   これを楽しめる人を対象とした書なのだ。   →本文
2016.10.28  「酉陽雑俎」の面白さ 蟲本草
   虫の生態をよく知っていることがわかる。
   情報集めだけの博物学とは違うのである。
   わかる人を擽って遊んでいるとも言えよう。   →本文
2016.10.27  「酉陽雑俎」の面白さ 食材本草
   「酉陽雑俎」v.s.「本草綱目」の図。
   食通と道教用百科編纂屋の違いと言えよう。   →本文
2016.10.26  「酉陽雑俎」の面白さ 反本草金石
   古青銅鏡、石炭、石油に薬効ありとは書いていない。
   鏡は呪術的信仰の霊物でしかなく、残りは特異な燃料である。
   そんな見方は道教的不老不死処方と相容れない。   →本文
2016.10.25  「酉陽雑俎」の面白さ 夏至の行事
   夏の行事は民間風習主導のようだ。
   秋の最大行事は収奪なので書く必要がなさそう。   →本文
2016.10.24  「酉陽雑俎」の面白さ 立春の行事
   立春は民間風習といっても、官的色彩が濃い。
   気候で好適日は違うのに、暦で統制するからそうなる。
   春を寿ぐ日とは言い難いのが実情。   →本文
2016.10.23  「酉陽雑俎」の面白さ 正月の行事
   嫁から姑に新しい箒を贈る習慣があったようだ。
   それが寿ぎになるとの感覚はいかにも民間的。
   逆に言えば、古箒は悪さをするということ。   →本文
2016.10.22  「酉陽雑俎」の面白さ 冬の行事
   冬至に、嫁から姑に履物を贈る風習が一番の古層文化かも。
   古代の新年を迎える民間儀式の残滓だろう。   →本文
2016.10.21  「酉陽雑俎」の面白さ 五月の行事
   女性は絵と五色糸を姑にプレゼントしたらしい。
   現代感覚とたいした違いはない。
   官は、あくまでも、父母を敬え型の行事。   →本文
2016.10.20  「酉陽雑俎」の面白さ 藏鉤ゲーム
   この遊戯、=鉤=驅の語呂合わせでは。
   狩猟感謝の獵祭日の屋内での楽しみ。
   それを正月にもってくるのはいかがなものか。   →本文
2016.10.19  「酉陽雑俎」の面白さ 化粧と香
   力が入っておらず、収載されていたか疑問が残る話。
   お香曼荼羅には興味がなかったのかも。   →本文
2016.10.18  「酉陽雑俎」の面白さ 美味しい水草、等
   続集には、美味いもの補遺的な数行がある。言われて加えたか。
   博物学的センスを嫌う書ならではの記載。   →本文
2016.10.17  「酉陽雑俎」の面白さ 蟲草
   冬虫夏草の話があるとまでは言いきれない。
   蜂頭蟲草かも知れぬ叙述はあるとはいえ。   →本文
2016.10.16  「酉陽雑俎」の面白さ 安思順献上の五色玉帶
   ソグドネットワーク依存の繁栄は続かなかった。
   指導層の国際感覚欠如が瓦解を招いたのである。   →本文
2016.10.15  「酉陽雑俎」の面白さ 夫人の墓
   死霊は魅惑的な女性というのが基本パターン。
   結局のところ、冥界に引き込まれるが、それは当人が選んだ道。
   日本の幽霊の概念とはかなり違う。   →本文
2016.10.14  「酉陽雑俎」の面白さ 郭震の詞
   平和の時代に入れば、武将は用無しに。
   それが情実人事と反乱につながったとも言える。   →本文
2016.10.13  「酉陽雑俎」の面白さ 流錢
   徴税重き地の寓話だと思う。
   ただ、銅馬が何を意味しているのかわからず。   →本文
2016.10.12  「酉陽雑俎」の面白さ 賈耽の道教的体質
   道教的"知"とは、情報の丸暗記。
   "上"への反抗に繋がりかねない、論理的推論や洞察は禁忌。
   異端抹殺型の統治にならざるを得ない。   →本文
2016.10.11  「酉陽雑俎」の面白さ 桃話
   「辟邪符」と「異界時間」に無縁の"仙桃"が登場する。
   食べても影響無しなのである。
   つまり、この概念は恣意的なもの。   →本文
2016.10.10  「酉陽雑俎」の面白さ 鞍之戰古戦場
   戦いに明け暮れた「春秋」の象徴が"華不註泉"。
   血塗られた時代へ戻らねばよいが。   →本文
2016.10.9  「酉陽雑俎」の面白さ 揚州の逆さ塔
   仏塔を暗示しているのではなかろうか。
   異様な影とは遺跡化を示唆しているのでは。   →本文
2016.10.8  「酉陽雑俎」の面白さ ナマス料理の反省
   ナマス料理はいかがなものか、との考えが生まれていたようだ。
   生きたまま包丁を入れるのは残酷と言うことで。   →本文
2016.10.7  「酉陽雑俎」の面白さ 厭鼠法
   世は道教お墨付きの怪術だらけ。
   まともな方策は統治に役立たないので無視される。   →本文
2016.10.6  「酉陽雑俎」の面白さ 文宗病没年の奇譚
   宦官に幽閉された帝の怒りの模様が発現。
   帝-官僚制度の矛盾が咲き乱れたのである。   →本文
2016.10.5  「酉陽雑俎」の面白さ 風貍
   "風狸"は絶滅危惧種のフライング・レムールと見るべきだろう。
   薬効人気がわかず、獲れないので、伝説妖怪とされたのでは。
   風貌と態度描写が秀逸。   →本文
2016.10.4  「酉陽雑俎」の面白さ 帝の龍鬚
   「帝のヒゲは龍のヒゲ」と囃している状況が記載されている。
   杜甫も率先してそれに乗っていたのである。   →本文
2016.10.3  「酉陽雑俎」の面白さ 王清本
   園林業者の祖が王清だったのでは。
   従って、樹木霊は王清本とも称されたということ。   →本文
2016.10.2  「酉陽雑俎」の面白さ 海彦山彦の話
   済南が古代に繁栄していたとのお話。
   伝説ではなく、隋の帝好みに仕立た作品の可能性あり。
   さすれば、佛典を参考にしているかも。   →本文
2016.10.1  米国マスコミの恣意的報道[続]
   大統領候補支持率変化を指摘する無意味な報道だらけ。
   疑似的国際主義 v.s. 反グローバル企業的国粋主義を語るべし。
   オバマ的レトリック報道に染まるとこうなる訳だ。   →本文
2016.10.1  「酉陽雑俎」の面白さ ガンダーラの帝
   カニシカ王の頃の状況だろう。
   仏教全盛時代の様子が描かれている。
   玄奘の頃には様変わりである。   →本文

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