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■■■ 「古事記」解釈 [2022.2.23] ■■■
[418]沙紀は天皇設定の墓域
⑬天皇は名前部分が"空っぽ"。📖13代フィクション論に拘る必要なし
しかも、この天皇段は短い。皇子が一人しかいないせいもあるが。父は80御子と、とんでもない数で、対比が凄い。
それに、若くして没したのか、はたまた皇女なのかわからぬが、直系皇位継承がなされなかったから、書くことも少ないのはわからないでもないものの、極端である。
 天皇名 座也 宮名 治天下也
  此天皇娶也 [祖名 父名]妻名
   生御子 皇子名 <一柱>
 [事績1]大臣を任命した。
 [事績2]國造・國之堺・縣主也を定めた。
 [崩御] 年齢 <年月日>
 御陵在 地名
355年崩御と推定できる<乙卯年三月十五日崩也>という記載があるところを見ると、文字資料としてかなり多くの情報が残存していた可能性があるから、恣意的に軽視したのだろう。皇后が天皇家出自ではなさそうだし、比較すれば、皇統譜上意味が薄いとみなしたのかも。

御陵が沙紀地区のどの古墳に当たるかは、なんとも言い難しではあるものの、大王クラスの御陵の1つなのだろう。ココを集団墓地にしようとの意思決定をした天皇ということかも。皇族の数が増えすぎて新たな地が求められていた筈だし。
近淡海志賀_高穴穂若帶日子天皇(成務天皇)沙紀多他那美

宮地の方も、新規まき直しを図ったようで、大和から遠ざかり志賀高穴穂宮に座している。その意図はわからないものの。

それにしても。西側の古墳は何じゃコレ状態である。他の2つを融合させたような形状だからだ。
剣池之中岡上陵も"中山塚1号墳(前方後円)+2・3号墳(円)"を指していて合葬なのか、集合葬かわからぬところがあるが、これは明らかに3墳融着設計の造成だ。この場合、大型化改造の意図ありか、と解釈可能だが、こちらは何の意味があるのかさっぱりわからぬ。
他の2墳の被葬者は皇后と女帝と推定されている。陵名が同一であるから、ココであろうということか。
__息長帯比売命/大帯比売命(神功皇后)沙紀_盾列池上
㊻㊽__孝謙/称徳天皇沙紀_盾列池上

・・・ただ素人にとっては、同一名解釈は容易である。沙紀はもともとの地名であるが、⑬天皇が以後の墓域に設定し、自らの御陵をココに造営するよう遺言した故の一般地名とみなすだけのことだから。
盾列とは、前方後円墳の周濠の形とされているが、その真意は形状ではなく、集合墓域の意味と思う。盾/楯は、防御用兵器あるいは建物の横棒を指すが、楯で名誉の戦死者を運搬した故事に倣って葬儀でお棺を運搬する霊柩車を指すこともある。盾が並ぶ地ということ。
  多他那美[たたなみ]盾列[たてなみ]
太安万侶は天皇を軍隊の総指揮者とは考えておらず、死穢から離れた清浄な環境に座すべきと考えていたに違いなく、「盾」という文字を使うはずがない。そうでなければ、黄泉の国譚はなんなんだということになろう。

----北西側 ---
 五社神古墳 =狹城楯列陵[14]皇后
--- 北側 ---
 塩塚古墳
--- 西側 ---
 a 佐紀石塚山古墳 =沙紀之多他那美陵◇13
 b 佐紀陵山古墳 =沙紀之寺間陵[11]天皇妃日葉酢媛命
 c 佐紀瓢箪山古墳
 d 佐紀高塚古墳 =[46/48]孝謙/称徳天皇
--- 東側 ---
 a ヒシアゲ古墳 =[16]皇后磐之媛陵
 b 小那辺古墳
 c 宇和奈辺古墳
--- 南側 ---
 a 市庭古墳◇51
 b 神明野古墳
--- 遠東方 ---
 奈保山南陵◇45
--- 遠南方孤立(大和西大寺駅南の尼ケ辻駅) ---
 宝来山古墳 =菅原之御立野中陵◇11

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剣池御陵は"初国知らしし"天皇改造かも


御所の御陵記載があるので流れがわかる


伊邪河坂上陵の被葬天皇は実在する


倉椅岡上陵比定地混乱に納得


畝傍山御陵について


"村"の御陵とは何を意味するのだろう


下巻末部記載御陵の比定地確実性


三島之藍陵が摂津最大規模ではない理由


個人的贔屓で宝来山古墳を御陵扱いに


佐邪岐皇御陵とは帝王陵墓の意味か


遺志に反し円墳御陵にされたか


山邊之道上陵とは


片丘とは建内宿祢勢力の地か

 ■■■ 御陵 ■■■ 
科長は新時代の
集合墳墓地

河内の坂門原は
お話と見たか

兄弟とその皇位継承者間に
問題ありか

檜垧宮天皇御陵は
継承儀式無しか

形状変更の
合陵は非掲載か

御陵名非掲載
の意味

石寸から王陵の谷への
改葬とは何か

 ■■■ 墓制 ■■■ 
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